出版社内容情報
中世文学とその歴史の解明のために、院政期~南北朝期の作家(蓮禅・基俊・西行
・兼好・定家)をその思想と方法を視点として追跡し、かつ内質を究明した労作。
【目次から】
Ⅰ
蓮禅論―陽狂の沙彌詩人
基俊論―怨念と苦節の生涯
西行論―遁世と浄土教
Ⅱ
律(金沢称名寺)と兼好
続・律と兼好
兼好の宗教観
連歌と聯句
定家論―連歌とのかゝわり
寛元・宝治の花下連歌 善阿から良基・救済へ―連歌史の試み
善阿の門下たち―その作風について
良基論―「意地」をめぐって
あとがき