出版社内容情報
わが国最古の金石文から古事記序文までを詳細に検討、当時漢字を用いて日本語文を
書くということがいかなる言語事実を意味したかを解明。他8編の論文を収録。
【目次から】
一 太安萬侶の表記意識について
二 表現と時制―助動詞「た」のいわゆる存在態について
三 文と陳述との基本的関係
四 文と表現に関する一考察
五 一人称小説における陳述の構造
六 戯曲における陳述の構造
七 詩における陳述について
八 宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」についての一解釈
九 内在的意味と解釈の限界