出版社内容情報
なぜ数学を勉強しなければならないの? 多くの人が一度は抱いたであろうこの疑問を,数学の論理や言葉づかいという切り口から考える.日ごろ接する文章なども題材にしながら,日常生活と数学の世界での言葉づかいの違いを浮き彫りにしつつ,それを超えて数学的思考法を日々の生活に生かす可能性を探る.すると,自分を頑なにしている思い込みを解きほぐし,新しい発想を得るうえで,数学が「役に立つ」ことが明らかになってくる.クールで刺激に満ちた数学の論理をめぐる冒険.
【目次】
まえがき
第1章 数学の言葉づかい―「ならば」をめぐって
1・1 「ならば」に敏感に
1・2 へりくつから数学の論理へ
1・3 「ならば命題」が偽となるとき
1・4 モーダスポネンス
1・5 証明の推論を読み解く
コラム① 手順を文章で説明しよう
第2章 演繹という考え方―論理体系としての数学
2・1 定義のたいせつさ
2・2 定義か命題か
2・3 演繹的に考えるということ
2・4 演繹的な議論への出発
2・5 定義から出発する証明
2・6 定義に向かう証明
2・7 数学の基礎づけ
コラム② 数学書の読み方について
第3章 議論の骨組みをつかまえる―数学の記号論理(1):論理結合子
3・1 「~ない」
3・2 「または」と「かつ」
3・3 「または」と「かつ」の否定
3・4 「ならば」を「または」で言いかえる
3・5 逆と裏と対偶
3・6 「必要」と「十分」
3・7 同値な言いかえ
コラム③ 方程式の解法と論理
第4章 文章の曖昧さを照らし出す―数学の記号論理(2):量化子
4・1 「すべて」と「ある」の意味
4・2 「すべて」と「ある」の否定
4・3 「すべての」と「ある」の順序
4・4 数学独特の言葉づかい
4・5 量化子
コラム④ 「すべての」の強烈さ
第5章 切れ味鋭い二つの論法―背理法と数学的帰納法
5・1 仮定から矛盾を導き出す―背理法
5・2 ドミノ倒しのように―数学的帰納法
コラム⑤ 数学的帰納法のバリエーション
第6章 日々の言葉に数学を
6・1 数学を学ぶ理由を支えるもの
6・2 数学の論理と言葉づかいはどのようなものか
6・3 注意すべき落とし穴
6・4 日常に生かす数学的思考法
あとがき
【付録】折り紙による角の三等分
練習問題の解答



