出版社内容情報
2009年6月.ロスチャイルド家がヴィクトリア時代に創設した博物館から,約300羽の鳥の標本が消えた.世にも美しい鳥が行きついた先は,希少な羽で毛針を制作する愛好家たちの世界だった! この突拍子もない盗難事件を偶然知った著者は,最初は好奇心から,やがては正義感から,事件の調査に乗り出す.羽毛をめぐる科学史と文化史,毛針愛好家のモラルのなさと違法取引,絶滅危惧種の保護問題,そして未来へのタイムマシンとなりうる標本と,それを収集・保存する博物館の存在意義.スピーディーに展開される犯罪ルポルタージュ.2019年の初版刊行以来,好評を博してきた本書が,待望のDOJIN文庫収録.
【目次】
プロローグ
第1部 捕われる鳥,裕福な人
1章 アルフレッド・ラッセル・ウォレスの試練
2章 ロスチャイルドの博物館
3章 羽飾りファッションの大流行
4章 自然保護運動の誕生
5章 ヴィクトリア時代の高貴なたしなみ
6章 毛針界の希望の星
第2部 トリング窃盗事件
7章 ロンドンでの日々
8章 博物館侵入計画
9章 窓破り事件
10章 突拍子もない犯罪
11章 捜査
12章 ネットオークション
13章 逮捕
14章 審理
15章 診断
16章 判決
17章 消えた仮?製の行方は?
第3部 真相究明
18章 国際毛針制作シンポジウム
19章 自然史標本はなぜ重要か
20章 タイムマシンに出合う
21章 鳥類学者プラムのUSBドライブ
22章 エドウィンとの対面
23章 ノルウェーでの三日間
24章 ミケランジェロが消えた
25章 鳥の魔法
内容説明
2009年6月。大英自然史博物館から鳥の標本が消えた。世にも美しい鳥が行きついた先は、希少な羽で毛針を制作する愛好家たちの世界だった!この突拍子もない盗難事件を偶然知った著者は、最初は好奇心から、やがては正義感から、事件の調査に乗り出す。洞察に満ちた犯罪ルポの傑作、待望の文庫化。
目次
プロローグ
第1部 捕われる鳥、裕福な人(アルフレッド・ラッセル・ウォレスの試練;ロスチャイルドの博物館;羽飾りファッションの大流行;自然保護運動の誕生;ヴィクトリア時代の高貴なたしなみ;毛針界の希望の星)
第2部 トリング窃盗事件(ロンドンでの日々;博物館侵入計画;窓破り事件;突拍子もない犯罪;捜査;ネットオークション;逮捕;審理;診断;判決;消えた仮剥製の行方は?)
第3部 真相究明(国際毛針制作シンポジウム;自然史標本はなぜ重要か;タイムマシンに出合う;鳥類学者プラムのUSBドライブ;エドウィンとの対面;ノルウェーでの三日間;ミケランジェロが消えた;鳥の魔法)
著者等紹介
ジョンソン,カーク・ウォレス[ジョンソン,カークウォレス] [Johnson,Kirk Wallace]
文筆家。『ザ・ニューヨーカー』『ニューヨーク・タイムズ』『ワシントン・ポスト』『ロサンゼルス・タイムズ』などに寄稿。米軍撤退後のイラクで、米軍に協力したイラク人の通訳や医療関係者が迫害を受けているのを知り、その人たちを難民としてアメリカに呼び寄せるNPO活動を展開。2013年に出版されたデビュー作To Be a Friend Is Fatalはイラク戦争と難民救済活動の体験を綴ったメモワールで、好評を博した
矢野真千子[ヤノマチコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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佐倉
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