出版社内容情報
自分の思い出は間違いないものと考えるのがふつうだが,近年の認知心理学の研究からそれほど確実なものではないことが明らかになってきた.前世の記憶,エイリアンに誘拐された記憶など,実際に体験していない出来事を思い出すのはなぜか.記憶をめぐる不思議を,最新の知見に基づき解き明かす.
内容説明
自分の思い出は間違いないものと考えるのがふつうだが、近年の認知心理学の研究からそれほど確実なものではないことが明らかになってきた。前世の記憶、エイリアンに誘拐された記憶など、実際に体験していない出来事を思い出すのはなぜか。記憶をめぐる不思議を、最新の知見に基づき解き明かす。
目次
第1章 その目撃証言は本物か?
第2章 体験しなかった出来事を思い出させることはできるのか?
第3章 生まれた瞬間の記憶は本物か?
第4章 前世の記憶は本物か?
第5章 エイリアンに誘拐された記憶は本物か?
第6章 本当に昔はよかったのか?
著者等紹介
越智啓太[オチケイタ]
1965年、横浜市生まれ。92年、学習院大学大学院人文科学研究科心理学専攻。博士前期課程修了。警視庁科学捜査研究所、東京家政大学文学部を経て、法政大学文学部心理学科教授。臨床心理士。専門は犯罪捜査への心理学の応用(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かねこそうみ
6
宮部みゆきおすすめ本。だいたいの記憶間違い、間違った記憶を植え付けること、出生時の前世の記憶、エイリアンアブダクションの記憶、それぞれがフォールスメモリー形成で説明できちゃいますよという話なんだけど、面白かった!UFOを信じる人はアブダクションに合いやすいとか、赤ちゃんのときの記憶はあると信じている人は「思い出して」しまうとか。エイリアン映画って全世界に配給されてるだろうに、どうしてアブダクションはアメリカでしか起こらないんだろう。日本ではミステリーサークルぐらいだよね。キャトられの目撃はあるんだっけ?2025/03/07
のりべぇ
3
記憶の曖昧さ、変容していくモノであることを示してくれる、確認のための一冊。ゆるりと参考文献にについて見ていこうかな。2025/03/23
Kaoru
3
新しい視点でとても面白かった。 これまで持ってきた記憶への信頼が根本的に揺さぶられたような感覚がした。2024/11/21
まつ@テスターちゃん
2
記憶の上書きや、偽の記憶を作り出す研究についての本。人は記憶によって自分を自分たらしめているだから、誘導等によってそこが歪められてしまうのでは、と読みながらに感じてしまう。 個人的に興味深かったのは退行催眠の話だ。その当時に戻るのではなく、さまざまな記憶から演じているだけだという。恐らくそうだろうと思っていたことが説明づけられていて納得であった。 他、前世やエイリアンアブダクションも取り扱っている。これらについても説明がなされていて面白い。(著者は前世といったロマンの強い否定はしていない)2025/01/06
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