内容説明
ねずみのイルマはにわのおせわがだいすき。たいせつにそだてたイチゴがおおきくみのりました。ところがたいへん!イチゴがかじられているのです。イルマはもうかんかんです。だれがそんなことをしたのでしょう?北欧の人気ブランドマリメッコのデザイナー作品。やさしいきもちがめばえる絵本。
著者等紹介
メッツォラ,アイノ‐マイヤ[メッツォラ,アイノマイヤ] [Metsola,Aino‐Maija]
フィンランドの首都ヘルシンキ在住。イラストレーター・デザイナー。水彩、インク、コラージュなどさまざまな技法を用いて独特な色使いの作品を生み出す。北欧の人気ブランド「マリメッコ」のテキスタイルデザインを手がける。イラストを担当した児童書には、2009年フィンランディア・ジュニア賞(フィンランドの児童文学賞)受賞作『Min¨a ja Muro』などがある。本書は著者が文もみずから書いた初めての絵本
水野裕紀子[ミズノユキコ]
東京都生まれ。翻訳家。国際基督教大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
144
マリメッコのテキスタイルデザイナーによる、初の絵本ということで読みました。北欧系のアート絵本、お話はシンプルですが、絵を楽しめます🐭&🍓&🐌 https://www.kagakudojin.co.jp/book/b643332.html2024/04/21
anne@灯れ松明の火
19
新着棚で。表紙の水彩画の美しさと「パンどろぼう」を思い出すキャラクターの絵に興味を持って。大事に育ててきたイチゴが誰かにかじられている。イルマが怒るのも当然。犯人捜しに必死になったが、見つけた時、イルマは……。この後、イルマが幸せになれたのなら良いけれど。訳はみずのゆきこ(水野裕紀子)さん。2024/06/29
Cinejazz
12
〝 「誰⁈ わたしのお庭で、イチゴを食べたのは誰❢」ねずみのイルマは、庭のお世話が大好き。畑には、大切に育てたイチゴが大きく実りました。ところが、イチゴがかじられていたのです。犯人は?…独占欲が強く、少し癖のあるイルマは、自分の畑を守るため、あれこれ対策を練ります...そんな矢先に、イ庭のカタツムリに出会うと、イルマの心は変わっていくのでした…〟やさしい気持ちが花開き、歩み寄っていく。心ほだされる水彩画の綺麗な絵本2025/03/11
timeturner
7
いやいや、この終わらせ方はどうなの? かたつむりたちは難民のメタファー? それでも、このエンディングに納得する子供はいない気がする。二つのグループの利害が対立するとき、安っぽいセンチメンタリズムで一時しのぎをすることは問題の解決にはならない。2025/05/20
shoko.m
3
自分の庭を大切に手入れし、世話していたネズミのイルマ。ある日育てたイチゴがかじられていることに気がつく。だれがなんのために? どうして? こわい。見張り台をたて、ついにはんにんを見つけたイルマは……。マリメッコのテキスタイルデザイナーによる作品とのことで、イラストの色合い、キャラクターがとてもすてき。イルマの庭に入り込んだ相手は、おうちのないものたちだったということから作者の書きたかったことを感じとる。イルマの気持の変化がもっとわかりやすいと子どもにも伝わりやすいのでは。2025/05/31