出版社内容情報
火星ってどんな惑星だろう? 夜空に赤く輝く星「火星」.火星は地球にそっくりだけど,その環境は過酷だ.1日の温度差は100度をこえ,大気は二酸化炭素ばかりで酸素はほどんどない.磁場はなく宇宙線が降り注ぐ.それから砂嵐.
遠い未来,人類が火星に住むためには,環境や暮らしをどう整備していけばいいんだろうか.また,火星にはどんな建物が建って,人びとはどんな食べ物を食べて暮らしているのだろう.ユニークな火星の暮らしを,想像力豊かにソフトなタッチで描く.
【目次】
神話
火星と地球:姉と妹
フォボスとダイモス
太陽風
宇宙線
大気
気候
水
なかなか到着できない
軌道
ちょとだけ軌道の力学
火星を目指す宇宙船/打ち上げ
重力と遊ぶ
未来の宇宙旅行
さいしょの基地をつくる
火星の都市
住宅と居住エリア
1人の人にかかる費用
地域でのくらし
エネルギー
公園と緑地
火星の食事
交通
社会
テラフォーミング
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
130
火星と地球、似ているところも違っているところもたくさんある、どちらも不思議な星。赤い星はとても暑そうで大きく見えるけど地球より小さくて、太陽から遠くてとても寒いんだ。地球よりも円ではない火星は、場所によって季節の長さが違うんだ。1日の気温差はとても人間が生きていけるものではないし、数ヶ月も続く砂嵐はとても凄まじい。それでも大きな可能性を秘める星を目指している。いろんな宇宙船に思いを込めて。すべてが整った地球から新たに人間が降り立つ先には、想像もできないことが待っているだろう。善し悪しどちらに進むにしても。2025/08/17