出版社内容情報
有機合成化学的視点を中心にヨウ素化学を系統的にまとめ,そこに最新の研究成果を含めたバイブルともいえる一冊.ヨウ素には,他の元素には見られない多種多様な反応があり,古くから利用されてきた.一方,近年は有機ヨウ素化学に関する論文が増加の一途をたどり,有機合成の観点から,ヨウ素が再注目されている.今後,本書で紹介したヨウ素化合物が,遷移金属等に代わり,環境負荷削減を指向した有機反応試剤として幅広く利用されるであろう.
目次
第1章 ヨウ素の生産と物性、およびヨウ素と人とのかかわり
第2章 ヨウ化水素およびヨードトリメチルシラン
第3章 単体ヨウ素、および単体ヨウ素関連のNISとDIH
第4章 ヨウ化アルキルとヨウ化アリール
第5章 有機超原子価ヨウ素(3)化合物
第6章 有機超原子価ヨウ素(5)化合物(IBX、DMP)
第7章 無機金属ヨウ化物
第8章 無機ヨウ素酸化物
第9章 ハロゲン結合―主にヨウ素結合―
著者等紹介
東郷秀雄[トウゴウヒデオ]
1956年茨城県生まれ。2021年千葉大学名誉教授、同年より株式会社合同資源理事(研究担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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