出版社内容情報
元素の特性に基づくキャラクターデザインとフィクションの要素を融合させ,物語にまで昇華させた,待望の元素擬人化ファンタジーが誕生しました.
錬金術の神秘から現代の科学までを織り交ぜながら,読者を魅惑的な元素楽章の世界に誘う.個性あふれる元素たちとともに,かれらの住むアスティオン大陸の魅力的な名所を観光雑誌風に紹介し,旅の魅力を鮮やかに描く.先人たちによる錬金術や賢者の石の探求にも触れ,一方で宇宙における元素誕生から寿命が尽きるまでを壮大につづる.周期表の果てに広がる超重元素への希望と感動は,きっと読者の心に響くはず―.
純粋な物質が生命を宿すとき,かれらの物語が美しく動きだします. 元素たちの冒険を,麗しいイラストとともに,どうぞご堪能ください.
目次
序曲 ようこそ元素の世界へ
第1楽章 元素十八重奏
第2楽章 周期表の歩き方
第3楽章 魔術と科学の狭間
第4楽章 原初の者
第5楽章 脆い力
終楽章 離島の旅人
カーテンコール
著者等紹介
揚げ鶏々[アゲドリドリ]
2002年、広島県生まれ。執筆当時、近畿大学理工学部応用化学科1~3年生。元素と唐揚げを愛するイラストレーター&クリエイター。2020年3月より元素擬人化創作『元素楽章』を展開中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
73
分類431。だけど画集、ゲーム設定資料のような作り。理工学部出身のイラストレーターが膨大な資料を読み込み、118の元素を擬人化する。その姿形や服装、アイテムは元素の特質や性質をあらわす。元素同士のつながりや関係性から「物語」を創造する。科学の豆知識も多数あり、楽しんで理科知識が身につくこと間違いなし。中学生に大ウケです。絵が綺麗、世界観がとてもいい。2024.6刊2025/03/14
アカツキ
10
元素を擬人化した本。綺麗なイラストが描かれた設定集のような感じ。私は化学に疎い人間なのでそうなんだ~とゆるい反応しかできないが、化学が好きな人なら設定や意匠一つ一つにネタを見つけることができてもっと楽しめると思う。2024/08/11
Tomonori Yonezawa
6
地元Lib▼'24.6/20 (10日で)2刷▼序終+5楽章149ページ、章題省略▼元素を擬人化、TVゲームみたいなワールド設定、全カラーページ、な本。▼一応、全頁読んだのだが、私には理解できない本だった。なぜこの元素がこんな外見のキャラなのか?このでかい安全ピンはどんなエピソードから外見に取り入れられてるのか?とか。▼最後の方に協力してくれた博士のインタビュー記事とかもあって、著者は真面目にこの本作ってるのは分かるんだが、俺にはちと無理な世界だった。2024/12/11
秋芳
4
元素を擬人化して楽しく覚えよう!な、よくある本・・・ではない。世界設定からデザインまで、科学知識とコンセプトが反映されたクオリティの高い本。元素を元ネタにファンタジーな異世界を紹介する設定本、とまで言える出来。新元素を合成した科学者にキャラデザの監修をしてもらうとか、やりすぎでしょう(誉め言葉)。すべての元素を網羅していないので、続刊希望。2024/07/21
晩鳥
4
元素擬人化プロジェクト「元素楽章」の本。元素の勉強にもなるし、「元素楽章」というファンタジーの設定集として読んでも面白い。文章だけでなくイラストも著者の揚げ鶏々さんが描いているようで凄い。個人的にはアンチモンのデザインが好み。ニホニウムの森田博士、オガネソンのユーリイ・オガネシアン博士のインタビュー記事まで載っている。ところで、この設定のゲームはどこにあるんですか?2024/06/25
-
- 電子書籍
- ヒビキのマホウ(5) 角川コミックス・…