出版社内容情報
私たちの現代の生活は,科学によって支えられ,その知識に基づき作られた道具や,昔よりずっと長持ちするようになった食品で満ちあふれている.しかしこうも豊富にあるのに,私たちの「科学」の知識は乏しく,加工食品の原材料を見ては,そこに羅列するカタカナ語の文字数に頭を抱え,これらが自身の健康に害を与えるものではないかと怯えている.その一方で,嗜好品としてたばこを愛用したり,「天然」や「無農薬」と書いてあれば,ヒトにとって彼らが友好的で親愛なる善きサマリア人だと思って疑わない.しかし本当にそうだろうか? 本書は,科学を恐れすぎていて,しかし恐れ知らずでもある私たちを,ユーモアを交えながら時にシリアスかつ大胆に「科学の世界」へと連れて行ってくれるだろう.
内容説明
「体にいい」って研究結果。ホントか、ウソか、考えたことありますか?科学を恐れすぎていて、しかし恐れ知らずでもある私たちへ。
目次
第1部 そもそもなぜこんなものが存在するのか(加工食品って、体に悪いんだよね?;人間を殺そうとする植物たち;人間の食料を食べたがる微生物たち)
第2部 悪いっていうけど、どのくらい悪いの?(煙を吐く銃、あるいは確実に起こることについて;日焼けで黒焦げ、あるいはそれほど確実に起こらないことについて)
第3部 チートスを食べていいのか悪いのか(コーヒーは生命の妙薬か、それとも悪魔の血か;関連性、あるいは数学の逆襲について;公共プールのにおいは何でできているのか? ほか)
著者等紹介
ザイダン,ジョージ[ザイダン,ジョージ] [Zaidan,George]
ジョージ・ザイダンは科学コミュニケーターであり、テレビ番組やウェブ番組の司会および制作を務める。ナショナルジオグラフィックによるウェブ番組『Ingredients:The Stuff Inside Your Stuff(イングリディエンツ:あなたの何かのなかにある何か)』を製作し、MITのウェブ番組『Science Out Loud』を監督した。ザイダンは現在、アメリカ化学会の動画シリーズの製作責任者を務めている。本書はザイダンの第一作である
藤崎百合[フジサキユリ]
高知県生まれ。名古屋大学の理学系研究科にて博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。