出版社内容情報
焼けるように暑い夏休み。僕の村に、今年もあの子がバカンスでやってきた。でも、なんだかようすがおかしい……いつもみたいに声をかけてくれない。僕のこと、わすれちゃったのかな。そんなとき、近くの丘で山火事がおきる。炎は丘の斜面をおおい、すべてを焼きつくしていく。恐ろしい光景をながめているぼく。気づくと隣であの子が涙をうかべていた……
燃え上がる初恋と、自然火災の恐ろしさが、赤と黒を基調にしたインパクトあるイラストで詩情豊かに描かれる。近年、気候変動などによって起こりやすくなっている山火事について考え、自然と人間の関係に想いを馳せるきっかけとなる一冊。
【対象年齢:6才?】
内容説明
とおくのそらがまっ赤にそまっているのがみえた。火はおかのふもとをおおいつくし、しゃめんをかけのぼっていく。まっ赤なほのおが、黒いけむりといっしょにたちのぼる。あの子はおびえたこえでいった。「だいすきなおかなのに…」目にはなみだがうかんでいる。なんてことばをかけたらいいんだろう。自然のおそろしさと、あわい初恋。赤く燃えあがる、夏の日のものがたり。
著者等紹介
キール,ステファン[キール,ステファン] [Kiehl,St´ephane]
ナンシー国立高等美術学校卒業後、新聞や雑誌、子ども向け出版物の挿絵を手がける。『Vert:une histoire dans la jungle(緑のものがたり)』で2020年にプレス・エコロ賞を受賞。『Blanc:une histoire dans la montagne(白のものがたり)』は2021年のソルシエール賞候補になった
ひがきゆみ[ヒガキユミ]
東京外国語大学卒業。翻訳者として英語、フランス語、ビルマ語のさまざまな分野の翻訳を手がけている。やまねこ翻訳クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わむう
ヒラP@ehon.gohon
ヒラP@ehon.gohon
Mipo
アズサ