出版社内容情報
林で暮らすキツネ、そこに生えるもみの木や、虫たち。私たち人間も、見た目は全然違っても、みんな同じように命があります。キツネの死を通して、死は新たな命につながっていくということが描かれています。
内容説明
生きものは死んだらどうなるの?死は、ひとつの命のおわりではなく、もっともっとたくさんの命のはじまりでもあるのです。世界の美しい科学絵本。
著者等紹介
トーマス,イザベル[トーマス,イザベル] [Thomas,Isabel]
イギリス生まれ。科学および自然についての本を、子どもたちに向けて、たくさん書いてきた。『蛾』(化学同人)は、ケイト・グリーナウェイ賞にノミネートされた
イグヌス,ダニエル[イグヌス,ダニエル] [Egn´eus,Daniel]
スウェーデン生まれ。画家、イラストレイター。シャネルのデザインも手がける。『蛾』(化学同人)は、ケイト・グリーナウェイ賞にノミネートされた
青山南[アオヤマミナミ]
福島県に生まれる。翻訳家、エッセイスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリー
79
〈化学同人〉から絵本!?〈化学同人〉と言えば、化学の入門書から専門書まで扱う化学分野に特化した出版社だと思っていました。が、読んで納得でした。〈化学同人〉から出版されるに相応しい絵本でした。巡る命がテーマですが、文学的にではなく、化学的なアプローチで記述された絵本でした。以下引用。「死んだ植物や動物はだんだん消えていきますが、小さな粒は消えません。それらは、空気と土にもどっていきます。木の根っこにすいこまれて、葉っぱのなかにはこばれ、新しい葉っぱや花や、枝や種の一部になります。…」私の身体を構成する粒も↓2021/12/30
☆よいこ
74
絵本。森に住むキツネの一生を通じて命のサイクルを知る▽冬の森の中で3匹の子ギツネを育てる母ギツネはエサを探す。やがて大きくなった子ギツネを連れて狩りをするが、母ギツネは死んでしまう。死んだキツネは小さな粒になっていく。春になると新しい命が生まれる「死は、ひとつの命のおわりではありません。もっとたくさんの命のはじまりでもあるのです」▽装丁(表紙)が美しい。2021年刊。キツネの鳴き声はコンコンじゃないよね、動画で見ました(犬っぽい)2024/06/02
yomineko@ヴィタリにゃん
68
読み友様からのご紹介本です📚命、、、食物連鎖もそうだが巡り巡っている。一匹のキツネが天に召され、やがて腐敗が始まる。だがこれで終わりではない。死んだら終わりではない、そう著者はいう。キツネは土に返り、空気になってまた新しい命の糧となる。一つの死は沢山の生命の礎、始まりなのだとも言える。2023/07/02
anne@灯れ松明の火
31
新着棚で。副題に「命はめぐる」とあり、前半は、先日読んだ手島圭三郎さんの「きたきつねとはるのいのち」と似た感じかなと思ったが、大きな違いがあり、ドキッ! 「死んだらどうなるの?」 素朴で、でも、答えを出しにくい問いに、科学的な説明を交えて、優しく答えてくれる絵本だった。イザベル・トーマスさん初読み。美しく、温かい絵はダニエル・イグヌスさん。「おっこちてきた」の人だった。 2021/12/26
ヒラP@ehon.gohon
24
キツネの家族を通して、生と死、命のサイクルを描いた絵本です。 ダニエル・イグヌスの絵の素晴らしさに引き込まれてしまいましたが、とても大切なことを感動的に描いています。 三人の親子が散歩する林の中には、いろんな命が忍んでいます。 キツネの親子を通して描かれたのは 生誕であり、成長であり、死であり、次の世代への継承でありました。 人間社会のそばで危険と隣合わせでありながら、命の大切さと、市の悲しみの向こうに、次の世代への移行、他の生命との共存までも描きこまれていました。 2023/03/31
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