出版社内容情報
近年,大きな関心が寄せられる「アニマルウェルフェア(動物福祉)」は,動物の幸せを考える視点を持つことでもある.本書ではニワトリと卵を題材に,三歩歩くと忘れるは本当か,共喰いの実態など,動物としての姿を明らかにするとともに,アニマルウェルフェアに配慮すると,卵は高くなるのか,味に違いは出るのかといったトピックも解説.さらに,アニマルウェルフェアへの取り組みの日本と世界各国の現在地や,これから目指すべき方向性のヒントを示す.科学を基盤とする土台を拠り所に,動物も人も幸せになる道筋を模索する.
【目次】
第1章 アニマルウェルフェアって何?
1-1 何が問題なのか?
1-2 アニマルウェルフェアって何?
1-3 卵や肉を食べないことはアニマルウェルフェア?
1-4 手を合わせて「いただきます」でアニマルウェルフェアは達成できる?
第2章 ニワトリはどんな動物?
2-1 ニワトリは恐竜の末裔(まつえい)
2-2 ニワトリはチキン(臆病者)である
2-3 飼いならされて変わったもの
2-4 飼いならされても変わらなかったもの
2-5 ニワトリは3歩歩いたら忘れる?
2-6 ニワトリは高度な”会話”ができる
2-7 ヒヨコを気遣う母鶏 ニワトリには共感する能力がある
第3章 ニワトリにとっての「幸せ」とは何か?どうやって満たすことができるのか?
3-1 アニマルウェルフェアを5つに切り分けて理解する:5つの自由
3-2 言葉を喋れない動物の心を理解するための動物行動学
3-3 動物の正常行動と行動欲求
3-4 ニワトリの「幸せ」を考えた飼い方とは?
3-5 アニマルウェルフェアを考えると卵が高くなる?
第4章 アニマルウェルフェアは今どんな状況?
4-1 アニマルウェルフェアの世界地図
4-2 アニマルウェルフェアは国際的なルールになっている
4-3 ヨーロッパでは高度にアニマルウェルフェアを保証している
4-4 アメリカではアニマルウェルフェアが市場で動き出している
4-5 各国の多様な取り組みと世界全体の構造
4-6 日本のアニマルウェルフェアの今
第5章 ワンウェルフェアって何ですか?
5-1 私達が目指すところ:ワンウェルフェア
5-2 なぜニワトリは共喰いをするのか?
目の当たりにした共喰い/共喰いと遺伝/ニワトリの共喰いの特徴をさぐる/DNA解析でわかったこと/攻撃性の低いニワトリは誕生するか
5-3 平飼い卵は美味しいのか?
卵の味は飼い方で変わるのか/平飼い卵の栄養価は高いのか/さらなる展開を見据える
5-4 動物と会話することは可能か?
動物の行動は「制御」できる?/ヒナと母鶏のコミュニケーション/情動の理解が制御のカギを握る
5-5 ワンウェルフェアの具現化に向けて
第6章 アニマルウェルフェアはどこに向かうのか?
6-1 持続可能な人と動物の関係性
6-2 環境保護
地球環境への負荷と動物性タンパク質のニーズ/卵好きの日本人と土地事情/直線型から循環型経済へ/ここまでのまとめ/免疫力向上と抗生物質/免疫力向上と鳥インフルエンザ/ここまでのまとめ
6-3 経済成長
投資額を決める基準/食品の認証/ここまでのまとめ
6-4 社会的包摂(ほうせつ)
SDGsとエシカル消費/開かれた動物との関係/消費者が求めていないは本当か?/農業者のウェルフェア/ここ
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