出版社内容情報
教育的配慮が行き届いた学部生向けテキストの9年振りの改訂.細胞生物学の基本原理(各章タイトルの前半に提示)を身につけることに重点を置き,細部の知識に留まらず,細胞の総合的な理解を促す.第3版では,この分野の研究の進展が反映され,進化の視点も取り入れられている.また,教育経験豊富な共著者が加わり,本書の特長がより強化された.コラムの各種BOXは充実し,章末問題は大幅に追加されている(解答は巻末に掲載).本来の細胞生物学の魅力を学生に伝える好著.
目次
生命とはチームスポーツである―細胞の多様性の進化
DNAは生命の教則本である―核酸の構造と組織化
タンパク質は進化の原動力である―ポリペプチドの構造と機能
膜は区画の境界を定める複雑な流動体である―リン脂質と膜構造
細胞骨格は生命の構造的複雑性のための構築基盤を形成する―中間径フィラメント、微小管、アクチンフィラメント
多細胞性の台頭―進化上の重大な転機
核は細胞の頭脳部である―核の構造とDNA複製
RNAはDNAの情報をタンパク質の活動に結びつける―転写、翻訳、タンパク質の選別
内膜系はほとんどの高分子の搬入と搬出のための装置として働く―膜交通
化学結合とイオンの勾配は細胞の燃料である―細胞の代謝とエネルギー貯蔵〔ほか〕
著者等紹介
Plopper,George[PLOPPER,GEORGE] [Plopper,George]
経営・情報技術・戦略コンサルティング会社であるブーズ・アレン・ハミルトン社のシニア・リード・サイエンティストとして、ワシントンD.C.に勤務している。カリフォルニア大学サンディエゴ校で生物学の学士号を取得し、ハーバード大学(マサチューセッツ州ケンブリッジ)で細胞・発生生物学の博士号を取得。ブーズ・アレン・ハミルトン社に入社する前は、ニューヨーク州トロイにあるレンセラー工科大学の生物科学の教授を務めていた。20年間のキャリアのなかで、四つの教育賞を受賞し、米国科学アカデミーの教育フェローにも選ばれている
Ivankovic,Diana Bebek[IVANKOVIC,DIANA BEBEK] [Ivankovic,Diana Bebek]
サウスカロライナ州アンダーソンにあるアンダーソン大学のがん研究センター(CCR)のディレクター兼教授である。イタリアのドゥイーノにあるユナイテッド・ワールド・カレッジ・オブ・アドリアティックで国際バカロレアを取得し、サウスカロライナ州グリーンウッドのランダー大学で生物学の学士号を取得した。また、クレムソン大学(サウスカロライナ州クレムソン)で動物学の修士号と微生物学の博士号を取得している。彼女は、1989年から2004年までクレムソン大学で生物学を教えた後、アンダーソン大学に赴任した。彼女はがんを克服し、アンダーソン大学CCRの創設者でもあり、2004年から生物学、微生物学、細胞生物学、遺伝学を教えており、いくつかの教育賞やリーダーシップ賞を受賞している
中山和久[ナカヤマカズヒサ]
1959年島根県に生まれる。1987年京都大学大学院医学研究科博士課程修了。現在、京都大学大学院薬学研究科教授。専門、分子細胞生物学。医学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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