ザ・パターン・シーカー―自閉症がいかに人類の発明を促したか

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ザ・パターン・シーカー―自閉症がいかに人類の発明を促したか

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784759820898
  • NDC分類 493.76
  • Cコード C0011

出版社内容情報

映画『レインマン』の兄を覚えていますか? 数字と記憶には卓越した能力があるのに,他人の心を推し量ることができなくて,社会に出られない自閉症の人.本書ではこのような自閉症でパターン探しの達人を紹介し,話題は脳スキャン,遺伝子,人類の進化にまで及ぶ.エジソンやビル・ゲイツらは自閉症の症状があったが優れた発明家だ.しかし,その多くは社会に出られず職がなく,もがき苦しんでいる.彼らの力を社会に活かすための指針を示す.

内容説明

なぜ人間だけが発明できるのか?人間はパターン、とりわけif‐and‐thenのパターンを識別できるから。パターンを認識できるユニークな能力の遺伝子は、自閉症の遺伝子と部分的に一致するという。人類初の楽器から農業革命、産業革命、デジタル革命に至るまで、自閉症としばしば結び付けられるこの特性が、いかに70000年にわたる人類の進歩を促してきたかを明らかにする。人間の最大の強みの一つと、誤解されがちな自閉症を結び付けることで、異なる考え方をする人たちへの見方を変えるべきではないか、と問いかけている。

目次

第1章 生まれながらのパターン・シーカー―アル(エジソン)の幼少時代
第2章 システム化メカニズム
第3章 5つの脳のタイプ
第4章 発明家のマインド
第5章 ヒトの脳に起きた革命
第6章 システム・ブラインドネス―なぜサルはスケートボードをしないのか?
第7章 巨人の戦い―言語vs.システム化メカニズム
第8章 シリコンバレーの遺伝子を探る
第9章 未来の発明家を育てる
付録1 SQとEQでわかるあなたの脳タイプ
付録2 AQでわかる自閉特徴の値

著者等紹介

バロン=コーエン,サイモン[バロンコーエン,サイモン] [Baron‐Cohen,Simon]
ケンブリッジ大学心理学・精神医学教授、自閉症研究センター所長。600本を超える科学論文を発表した自閉症研究の第一人者。三つの有力な学説、「マインド・ブラインドネス理論」「出生前性ステロイドホルモン理論」「共感‐システム化理論」を提唱。1999年、英国初のアスペルガー外来を開設、1000人以上の患者の診療に携わってきた。2017年、国連で基調講演者として自閉症啓発を行った

篠田里佐[シノダリサ]
愛し野内科クリニック事務長・心理相談員。東京学芸大学卒業。ロンドン大学大学院修了。医学博士、教育神経科学修士、教育学修士。国立国際医療センター研究員、理化学研究所脳科学研究センター研究員などを経て現職

岡本卓[オカモトタカシ]
愛し野内科クリニック・院長。東京大学医学部卒業。東京大学病院、ハーバード大学医学部講師などを経て現職。医学博士。論文Cell他多数

和田秀樹[ワダヒデキ]
国際医療福祉大学特任教授・精神科医。東京大学医学部卒業。東京大学病院、アメリカ・カールメニンガー精神医学校国際フェローなどを経て現職。医学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

帽子を編みます

49
「自閉症」となっていますが、現在は自閉症スペクトラムASDを使うのが適切ではなかろうか?とすでにこだわりを発揮しながら手に取りました。(アル・)エジソンのエピソードから始まります。この人、身近にいたら大変だろうなと思いながら類する人たちの顔が浮かびます。if and thenを取り憑かれたように追い求める人々、確かに人類の進化は彼らに負っています。自閉特性の低い私も関心ある分野には試行錯誤を繰り返しています。これは人類に組み込まれた特性なのではとも思いますが、同時に全体を管理する人の必要性をも感じました。2023/06/03

booklight

32
拾い読み。自閉症とシステム化脳の相関と人類史を考える。論理的であることとはどういうことか、とよく考えるが、システム化、パターンを見つける、ということも近いのかな。帰納法→演繹法、if-and-then、というのがシステム化の流れで、さらに実験を繰り返して科学となる。科学というのはある意味、脳が表現する世界観の一つなのかもしれない。それが共感性なしにシステム化脳の支配が強いと自閉症的になる、というのは興味深い。では逆はどうなんだろう。ハイパー共感脳というのを想像してみると、人間という動物の幅の広さを感じる。2023/11/04

アイシャ

32
自閉症の多くがシステマイザーで、取り巻く環境にエビデンスを基本とした整然とした絵を描きたがる。物事がどんなふうに働くのか人一倍興味を持つ。その反面、認知的共感性が低いために他人を理解するのが苦手で人づきあいが苦手。高い能力を持っていながら、職業を持つことが出来ない場合も多く、疎外感を感じて生きている現実がある。彼らが面接段階ではねられるケースも多いが、その高い能力を生かすことは社会への貢献ともなる。自閉症の人たちだけ雇う会社がデンマークにあるそうだが、多様な人間が職業を持てる環境であったらと思う2023/03/14

りょうみや

25
自閉症に焦点を当てた今で言うギフテッドの内容。科学・技術者的なシステム思考が行き過ぎて社会性が欠けていると自閉症と呼ばれる領域になる。しかしエジソンをはじめ多くの偉人はこの領域から生まれたという。シリコンバレーカップルの子に自閉症が多いということからも裏付けられている。脳科学、進化的な視点からも説明されていてわかりやすい。2023/08/13

小木ハム

19
人類はシステム化メカニズム「if-and-then(もし、ならば)→実験の繰り返し→修正を加えてさらに実験」によって科学を発展させてきた。石斧、弓、車輪、農業、会社、車、国と、先人がシステム化を行ってきた上に現在の豊かな生活がある。だからこの特性は忌避されるものではない。自閉症はハイパーシステマイザー(エクストリームS型・人口の約3%)で、神経多様性のひとつ。ただ共感回路の弱さから人の心が読めず、日常生活に苦しみが伴うことも多い。周囲の理解とサポート、STEAM分野での活躍に大きな期待を寄せられている。2024/01/14

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