内容説明
かのグールドは偶然性にとらわれ、生命のテープを巻き戻して再生しても人類が現れる可能性はゼロに近いとみた。けれど著者は、生物が使える元素は地球の地質史が決めたため、何度テープを再生しても、進化はほぼ同じ道をたどると主張する。多様な分野の視点と先人の研究を踏まえれば、地球に生命が生まれ、体内のしくみを洗練してきた道筋の理解には、化学の原理つまり元素と周期表がカギだと解く―さまざまな要素が交錯する壮大な進化の物語が、ミステリーの謎解きのような面白さで描かれる。
目次
ヒ素を使う生物?
細胞の中
元素と地球と月の誕生―137~45億年前
三重点の惑星―45~38億年前
命のゆりかご:化学のヒント―38~36億年前
噛み合う歯車―36~30億年前
太陽のリスクと恵み―30~20億年前
一歩後退、二歩前進―20~6億年前
酸素が起こした生命爆発―6~1.5億年前
よび戻された4元素―6~0.6億年前〔ほか〕
著者等紹介
マクファーランド,ベンジャミン[マクファーランド,ベンジャミン] [McFarland,Benjamin]
アメリカ・ワシントン州シアトルパシフィック大学(SPU)化学・生化学科教授。専門は化学、生化学、化学教育。1974年アリゾナ州フェニックス市に生まれる。1996年フロリダ大学教養学科卒業、2001年ワシントン大学大学院化学専攻修了(Ph.D)。2003年からSPUに奉職し2013年より現職
渡辺正[ワタナベタダシ]
東京理科大学教育支援機構教授。東京大学名誉教授。専門は電気化学、生体機能化学、環境科学、化学教育。1948年鳥取県に生まれる。1976年東京大学大学院工学系研究科工業化学専攻修了(工学博士)。2012年同大学定年退職ののち現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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