毒ヘビのやさしいサイエンス―咬まれるとアブナイ話

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  • サイズ B6判/ページ数 165p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784759815665
  • NDC分類 487.94
  • Cコード C1045

出版社内容情報

われわれの身近にいる危険生物,毒ヘビの奇妙な生態と毒の謎にせまる.

日本にはマムシ,ヤマカガシ,ハブといった毒ヘビが棲息している.とくにマムシやヤマカガシなどは,日本人にとって身近でありながら,詳しいことがあまり知られていない謎の多い生きものである.そこで,日本および世界の毒ヘビとヘビ毒に関する,知っておいたほうがよいことがらを中心に,現在わかっているそのサイエンスや,興味深いエピソードを集約し,さまざまな角度からこれらの実像に迫る.

第1章 毒ヘビとはどんな生き物か──その奇妙な生態(毒ヘビと無毒ヘビの違いは何か/ヘビにはなぜ脚がないのか/世界にはどんな毒ヘビがいるか/日本にはどんな毒ヘビがいるか/毒ヘビはどんな習性をもっているか)
第2章 さまざまな毒ヘビ──毒ヘビの特徴と毒性の強さ(毒ヘビはどうやって体のなかで毒をつくるのか/毒ヘビを見分ける方法はあるか/毒ヘビの牙はどのように進化したのか/世界最強の毒ヘビは何か/危険な毒ヘビにはどんなものがいるか)
第3章 ヘビ毒の正体は何であるか──毒ヘビは自分の毒では死なない(ヘビ毒の毒性はどのくらい強いか/ヘビ毒の成分は何か/ヘビ毒はどのような作用をもっているか/神経毒はどのように作用するか/心臓毒はどのように作用するか/筋肉毒はどのように作用するか/出血毒はどのように作用するか/ヘビ毒は血液にどのような影響を与えるか/ヘビ毒にはそのほかにどのような作用があるか/ヘビ毒はほかの生物毒とどう違うか)
第4章 ヘビに咬まれたらどうするか──世界で毎年8万人以上が命を落としている(日本ではどれくらいの人が毒ヘビに咬まれているか/世界ではどれくらいの人が被害にあっているのか/なぜヘビに咬まれるのか/毒ヘビに咬まれたらどうすればよいか/毒ヘビに咬まれたときに絶対にしてはいけないことは何か/ヘビはどうやって追い払うか)
第5章 抗毒素はどうやってつくる?──ウマが人の命を救っている(ヘビ毒はどうやって採取するか/抗毒素(血清)のしくみはどうなっているか/ヘビ毒の抗毒素はどうやってつくるのか/毒ヘビ咬傷はどうやって診断するか/抗毒素療法以外に有効な治療法はないのか/二度目の抗毒素投与は危険か/抗毒素が効かない場合はあるか/ヘビ毒を緩和する薬草はないのか)
第6章 ヘビ毒から薬ができる?──画期的な医薬品への期待(毒ヘビはこれまでどのように利用されてきたか/ヘビ毒は薬になるか/ヘビ毒は血栓防止薬/血栓治療薬として使えるか/ヘビ毒は医薬品以外にも有効利用できるか) コラム:毒ヘビトリビア

内容説明

日本に棲息する毒ヘビを中心に、「その生態や習性」「咬まれたときの対処法」「ヘビ毒の正体」などについて、世界のヘビ毒学者がやさしく解説。毒のサイエンスも満載。

目次

第1章 毒ヘビとはどんな生き物か―その奇妙な生態
第2章 さまざまな毒ヘビ―毒ヘビの特徴と毒性の強さ
第3章 ヘビ毒の正体は何であるか―ヘビは自分の毒では死なない
第4章 ヘビに咬まれたらどうするか―世界で毎年8万人以上が命を落としている
第5章 抗毒素はどうやってつくる?―ウマが人の命を救っている
第6章 ヘビ毒から薬ができる?―画期的な医薬品への期待

著者等紹介

二改俊章[ニカイトシアキ] [Tu,Anthony T.]
1948年島根県生まれ。1975年名城大学大学院薬学研究科博士後期課程単位取得満期退学。現在、名城大学薬学部薬学科教授。薬学博士。専門は生化学(ヘビ毒由来生理活性物質の構造と機能の研究)、微生物学(病原因子の研究)

小森由美子[コモリユミコ]
1958年岐阜県生まれ。1983年名城大学大学院薬学研究科薬学専攻修士課程修了。現在、名城大学薬学部薬学科准教授。薬学博士。専門は生化学(ヘビ毒由来生理活性物質の構造と機能の研究)、微生物学(病原因子の研究)

Tu,Anthony T.[TU,ANTHONY T.]
杜祖健。1930年台湾台北市生まれ。1961年スタンフォード大学大学院博士号取得。現在、コロラド州立大学名誉教授、順天堂大学客員教授。Ph.D.専門は生化学(ヘビ毒、ラマン分光学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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yohiiiidayo

5
蛇の毒について、 主成分の構造式、作用機構まで書いており、勉強になりました。 それにしてもタイトルのバランスがいいですね。 2016/08/06

SKH

4
毒蛇読本。毒ヘビの実態をわかりやすく解説。転ばぬ先の杖。2014/07/11

にがつ

3
蛇の種類から生態、噛まれたらどうしたらいいのかなど写真や図、コラムを交えて書いてあり、読みやすかった。毒を構成している物質とかよくわかんなかったけど…。中国は研究されてから薬になるまでの期間が非常に短くて新薬販売の許可が取りやすいってのは、さらっと書いてあったけどなかなかおそろしいなあと思った。あと、自分の毒で死なないとかマウスの心臓だけ取り出して毒をかけると止まったりだとか、ウマで作る血清とか興味深かった。2015/03/02

ビリー

1
外国の山とか森とか歩くから知っとかなきゃなぁと思ったんだけど、怖いよヘビ!毒ヘビ!手足が腐るのも嫌だし、唾液が飲み込めなくなって窒息死なんて最低すぎる。。。ウミヘビのことも書いてあるから山だけじゃなくて海も怖くなる。自分は基本的には環境保護主義だけど、なんか、人間がなんでこうも徹底的に自然を排除して都市を形成したのかわかる気がする。2014/07/02

うゑしま

0
ダムめぐりの車中泊の中で投稿することになるとは…若干「ケミストリー」に偏りがちではあったけど、全体的には楽しく読めました。2016/08/11

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