出版社内容情報
農薬や食品添加物の基準値からリスク分析まで,食の安全を複眼的に理解するための格好の書.
内容説明
食品添加物は危険なのか?残留農薬の基準値超過で回収・廃棄の対応は世界の常識なのか?ビタミンでがんの予防ができるのか?オーガニックは優れているのか?巷にあふれる食をめぐるさまざまな情報。どの情報が信頼に足るものなのだろうか?メタミドホス、マラカイトグリーン、トランス脂肪酸、メラミンなどの実際の事例も参照しながら、残留農薬の基準値の設定の仕方やその値の意味、発がん物質のリスク評価の方法を紹介していく。食品の安全情報を複眼的にとらえた、目から鱗が落ちる一冊。
目次
第1章 「基準値」はいかに決まるか(残留農薬はすべて“危険”なのか?;天然は常に“安心”なのか?;安全基準は厳しければよいのか?;参考にする値はなにを用いたらよいのか?)
第2章 発がん物質のリスクの大きさをどう考えるか(発がん性とはなにか;発がん性のリスク評価;健康的な食生活にもっとも大切なことはなにか?)
第3章 食品のリスク分析はどのようになされているか(魚中メチル水銀のリスク分析;トランス脂肪酸のリスク分析;緊急時のリスク分析;リスクとどう付き合うか)
第4章 食品の有効性をどう評価するか(抗肥満薬はなせ薬なのか?;ビタミン剤でがんの予防ができるのだろうか?;健康強調表示の“科学的根拠”とはなにか;健康的な食生活とは)
終章 健康的な食生活を送るために―科学リテラシーを育む(食の安全の本質はなにか?;ジャガイモから考える食の安全)
著者等紹介
畝山智香子[ウネヤマチカコ]
宮城県生まれ。東北大学大学院薬学研究科博士課程前期二年の課程を修了。薬学博士。現在、国立医薬品食品衛生研究所主任研究官。専門は薬理学、生化学。「食品安全情報blog」では、食品や健康などに関するさまざまな情報を発信している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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榊原 香織
まろ
よう
ぼっこれあんにゃ
にこまる