出版社内容情報
世界天文年2009日本委員会公認書籍。
超ひも理論から導きだされる新しい宇宙像である「膜(ブレーン)宇宙」.膜宇宙論が予言するのはなんとも不思議な世界である.私たちは「膜」に張り付いて生きている!? この宇宙のほかにも宇宙は存在する!? 私たちの世界は四次元では満足しない!? タイムマシーンだって可能になる!? 膜世界(ブレーンワールド)の大きさは0.1ミリメートル!? ブラックホールも人工的につくれる!? こんな世界を,日本人研究者の活躍もフォローしつつ概観する.ほら,あなたの目の前に膜世界が広がっているかもしれませんよ.常識を覆す宇宙論の最前線へようこそ!
内容説明
超ひも理論から導きだされる新しい宇宙像「ブレーンワールド」。この理論では、私たちの宇宙は高次元時空を運動する「膜」のようなものと考える。私たちは「膜」に張り付いて存在し、私たちの宇宙以外の宇宙があるかもしれず、次元は四次元よりも多くなるというのだ。さらに、ブラックホールの人工生成の可能性やタイムマシーンの可能性までも理論的にはあり得ない話ではなくなった。進展めざましいブレーン宇宙研究の現場から最先端の宇宙像を紹介する知的冒険の書。
目次
第1章 宇宙はどのように誕生したか―膨張する宇宙と力の統一(膨張する宇宙;インフレーション宇宙論 ほか)
第2章 余剰次元はなぜ必要か―アインシュタインの夢から究極の理論へ(時空の理論 相対性理論;アインシュタイン方程式が予言したブラックホール ほか)
第3章 究極の理論が描く最新の時空像―ブレーンワールドの登場(エネルギー砂漠;膜世界の登場 ほか)
第4章 宇宙の新世界―ブレーン宇宙論へ(独自の発展を遂げた日本の相対論研究;膨張する膜宇宙 ほか)
第5章 身近な余剰次元―究極理論はすぐこそに(マルダセナの予想;マルダセナ予想の応用と一般相対性理論の役割 ほか)
著者等紹介
白水徹也[シロミズテツヤ]
1969年福岡県生まれ。96年京都大学大学院理学研究科物理学第二専攻博士課程修了。博士(理学)。東京工業大学大学院理工学研究科基礎物理学専攻准教授などを経て、京都大学大学院理学研究科物理学宇宙物理学専攻准教授。専門は、宇宙論、一般相対論。2005年に第20回西宮湯川記念賞、2006年に平成18年度文部科学大臣表彰若手科学者賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐藤一臣
LvzaB
たらら
Steppenwolf
たもん