出版社内容情報
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地球は誕生以来,様々な環境変動を経験してきた.温暖化による気候変動が懸念される現代,46億年の地球史からなにを学べるだろうか。
内容説明
地球は誕生以来、様々な環境変動を経験してきた。温暖化と寒冷化を繰り返しながら、地球全体が氷に覆われ、超大規模な火山活動が生じ、小惑星の衝突などが生じたと考えられている。地球環境の本質は「変動」であるといえそうだ。しかし一方で、地球には生命があふれ、温暖湿潤な環境を長期的に保てるほど「安定」でもある。激甚な環境変動を繰り返しながらも生命を育むほど安定な地球の環境。温暖化による気候変動が懸念される現代、46億年の地球史からなにを学べるだろうか。
目次
第1章 生命の存在する惑星
第2章 大気と海洋の起源
第3章 地球環境の安定化の要因はなにか
第4章 生命の誕生と酸素の増加
第5章 気候の劇的変動史
第6章 スノーボールアース・イベント
第7章 恐竜絶滅を引き起こした小惑星衝突
第8章 そして現在の地球環境へ
著者等紹介
田近英一[タジカエイイチ]
1963年東京都生まれ。92年東京大学大学院理学系研究科地球物理学専攻博士課程修了。現在、東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻准教授。理学博士。専門は地球惑星システム科学。2003年第29回山崎賞受賞、2007年日本気象学会堀内賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
51
テスト勉強用(受かりました)。人間のスケールでは知りえないことがあまりにも多すぎる。地球が本来持つ平衡状態をいつまで保てるだろうか。2016/01/25
カンジパパ
4
地球史46億年の旅をしてきた。化学的な話は難しかったけど楽しかったー。最終的には環境問題に行き着くわけですが、そこにフォーカスされてるわけではなく、声高な語り口でもなく、バランスよく地球のことが学べた気がします。ジュラ紀がいつか聞かれても大丈夫。もう付箋で一杯です。2010/11/18
おテンさん
1
同時期に読んだ『はじめて学ぶ大学教養地学(ブルーバックス)』『新しい高校地学の教科書』と比べるとより具体的で発展的な内容。今の私には少し難しかった。 後半へ進むにつれ著者の先生の研究生活における実体験も混ざり始め、熱が入っているのが感じられて面白かった。2021/12/02
Mマジパン
1
地球化学的研究に基づいて地球環境46億年の変動を解説した本。岩石のできた年代の決定法があり、試料中の炭素や酸素の同位体比と環境要因との因果関係が理解できれば、難しい内容ではない。 印象に残ったのは、地球環境が大変動を繰り返してきた中で、最近1万年間が例外的に安定した時期であったということだ。これは人類が文明化を果たせた理由の一つと考えることもできる。逆に、現在の二酸化炭素排出量の急激な増加が温暖化を招き、気候環境の大変動に繋がることを考えさせるものだ。2020/07/09
takao
1
『大気の進化46億年のO2とCO2』のネタ本というか、ほぼ同じ内容。2018/05/08




