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笑いの方程式―あのネタはなぜ受けるのか

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784759813104
  • NDC分類 779.14
  • Cコード C0376

内容説明

笑いに関する書物は数あれど、作品構造を分析・批評した本は皆無に等しい。ほとんどのネタは惜しまれることなく、この世から消えてゆく。そんな儚い運命にあるネタに仕掛けられた笑いのテクニックを形態分類し、笑いを引き起こす構造を分析。見て楽しむのとはひと味違う、読んで楽しむお笑い論。笑わせるテクニックの博物学的形態分類。

目次

第1章 言葉の戦場(ダジャレの世界;同音異義;類音変換)
第2章 日常は笑いの宝庫―形式と間仕切りの新しいスタイル(自讃ネタ;自虐ネタ;あるあるネタ;コンビが演じるあるあるネタ)
第3章 すれ違う人生、取り違える世界(アンジャッシュの世界;勘違いのシナリオ―憚りのある話;現実と妄想の結合)
第4章 シュールはお好き?(非現実的なシュール;不安定な言語体系;ありえない事態―ラーメンズのシュールコント;シュールのタイプは?)
第5章 笑いのボケビュラリー―まだある笑いのテクニック(反復;ずれ下がり;逸脱;針小棒大;唐突なリアル)

著者等紹介

井山弘幸[イヤマヒロユキ]
1955年静岡県生まれ。78年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。新潟大学人文学部教授。専門は科学思想史、科学基礎論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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jjm

7
本書を読む前に、有名漫才師の有名ネタを書き起こしたものを印刷して、何が面白いのかたまたま分析していた。少し前に読んだ「しゃべくり漫才入門」に掲載されていたボケの種類でまずは分類してみると、言葉遊び、本気ボケ、裏切りボケが大半を占めていた。…と私がしていたようなことをもっと真面目に学問しているのが本書。笑いの原理は表現こそ異なるものの、枝雀さんが言っていた緊張と緩和の差のことを言っていると思う。著者のお気に入りなのか、分析の対象となっているネタはラーメンズのものが圧倒的に多い。2020/10/08

ポップ430

5
笑いのネタ探しに買ってみた。一人向きではないかな。2017/12/31

ねこになりたい

2
この作者はきっとラーメンズ大好き。2019/12/28

takao

1
ふむ2023/11/01

namtek

1
何かの記事で紹介されていたので読んだ。お笑いをいろいろなカテゴリーに分けて検証した本は初めて。それでも読みながらネタの数々に思わず笑ってしまった。よく聞いた芸人や全く聞いたことがない芸人も取り上げられ、面白かった。ただ実際のネタを聞いているときに本書で分類されたカテゴリーを意識するかというとどうかな・・・。2019/12/08

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