内容説明
本書は大学における分析化学の教科書あるいは参考書として書かれたものである。溶液内反応には必ずイオン種が関与するため、溶液内イオン平衡の厳密な取り扱いの習得を目的とした。したがって、本書では物質収支および電気的中性の式、平衡定数を基に、反応物および生成物の平衡濃度の厳密な計算方法を学ぶ。分析化学においては、厳密な計算によらずに近似解で充分な場合も多いため、近似の仕方についても学べるよう工夫している。また、各章ごとに例題を数多く設けそれに対して解答する形式をとっている。
目次
１章 序論
２章 溶液内化学平衡の基礎的概念
３章 酸塩基平衡
４章 錯生成平衡
５章 沈殿平衡
６章 酸化還元平衡
７章 分配平衡
著者等紹介
姫野貞之［ヒメノサダユキ］
１９６９年京都大学理学部卒業。現在、神戸大学理学部教授。理学博士
市村彰男［イチムラアキオ］
１９６９年京都工芸繊維大学繊維学部卒業。現在、大阪市立大学大学院理学研究科教授。理学博士
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