内容説明
従来元素別の総説や、各研究者の総合論文は多いが、本書ではこのような型ではなく、一般的に金属の特性を活かして新しい選択的有機合成反応または触媒反応を開拓してゆくために、何が鍵か、その普遍的な原理とコンセプトを述べるようにつとめている。
目次
1 触媒反応の構築(素反応研究から触媒反応開発へ;触媒反応の素反応の進歩;C‐H結合の活性化 ほか)
2 有機金属錯体と反応特性(新しい均一系触媒反応の開発に向けて;エノラートを鍵とする合成反応;アート錯体を鍵とする反応 ほか)
3 立体選択的合成への展開(有機合成化学のパラダイム;不斉ルイス酸触媒 ほか)