出版社内容情報
《内容》 ドラックデリバリーシステム（DDS）とは，薬物の体内での働きを精密にコントロールし，必要な場所にのみ必要な量だけを作用させて，その効果を最大限に発揮させることを目指す，今最も注目されている薬物投与の新技術である．本書はこのDDSの現状と将来の展望について，平易にしかし体系的に説明することを目的に，DDSにかかわっておられる方はもちろん，これから勉強を始める方も対象にDDSのエッセンスが理解できるよう解説されている． 《目次》 【主要目次】 1.体内での薬物の動き（投与から効果発現まで／製剤設計と体内動態） 2.動きを制御する技術-DDS（薬物投与の最適化／体の構造と薬物動態／開発対象／他） 3.吸収とその改善（投与部位と吸収障壁／経口投与と吸収促進／新しい投与経路の開発／他） 4.ターゲティング（薬物の作用と標的／方法論／基本原理と機能性評価） 5.化学修飾を利用したターゲティング（プロドラッグによるターゲティング／高分子プロドラッグ／タンパク質医薬品の化学修飾／他） 6.微粒子キャリアー（脂質集合体キャリアー／高分子マイクロスフェアー／生物素材，生体認識を利用／他） 7.臓器ターゲティング（肝臓／脳／腎臓／腫瘍組織／炎症部位／リンパ系／血管内スペース） 8.コントロールドリリース（目的／全身的作用発現を目指すアプローチ／局所作用を目的とするアプローチ） 9.薬物投与の未来技術（DDSの開発-いま，これから／未来医療とDDS）
内容説明
治療効果アップの新技術。幅広い理工学領域をネットワークに体の中で繰り広げられる薬の宅急便システム。この注目の技術と考え方とは。
目次
１章 体内での薬物の動き
２章 動きを制御する技術―ＤＤＳ
３章 吸収とその改善
４章 ターゲティング
５章 化学修飾を利用したターゲティング
６章 微粒子キャリアー
７章 臓器ターゲティング
８章 コントロールドリリース
９章 薬物投与の未来技術
