内容説明
日本国土の自然・地理的条件や日本人特有の歴史観・死生観を、諸外国と比較しながら多角的に分析。日本にもっとも適した国づくりの方針を導き出す。
目次
第1部 ユーラシアの「紛争死史観」と日本の「災害死史観」(国土学―世界の「外」に立つ日本;「共」の発見―ヨーロッパ人との分岐点)
第2部 世界と異なる日本人の感覚と思考(特異な日本人―世界と異なる感覚と思考;ルールを変えられない国―刷り込みに拘束される日本人;日本人の歴史観―「流される過去」と「積み重なる過去」;言語感覚と日本語の乱れ―母語をないがしろにする国は滅ぶ)
第3部 国土学が問う現代日本の危機と再出発への道(一九九五年というターニングポイント;誤りの財政破綻論―日本を破壊する財政再建至上主義;日本の再出発―国土が育んだ日本人本来の姿)
著者等紹介
大石久和[オオイシヒサカズ]
1945年兵庫県出身。京都大学大学院工学研究科修士課程修了後、70年建設省(現国土交通省)入省。道路局長、国土交通省技監などを歴任。2004年退官後、国土技術研究センター理事長、土木学会会長などを経て、全日本建設技術協会会長、国土学総合研究所所長(オリエンタルコンサルタンツ最高顧問)を兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mdoguti
3
長らく積読になっていたがようやく読了(その間に本書出版社が破産していた)。著者の提唱する国土学の観点からの、日本凋落の原因の考察と、復興のための考えるヒントといったところか。「国土の姿は、日本人の生きざまそのもの」「若者は個性の強要に圧迫され萎縮している」等一部には鋭い着眼はあるものの、全体としては我が国に苦言を呈するショートエッセイ集となってしまっている。著者の国土学関連書はほとんど読んでいるはずだが、その中では残念な部類か。2024/03/17
Go Extreme
2
ユーラシアの「紛争死史観」と日本の「災害死史観」:国土学ー世界の外に立つ日本 「共」の発見ーヨーロッパ人との分岐点 世界と異なる日本人の感覚と思考:特異な日本人ー世界と異なる感覚と思考 ルールを変えられない国ー刷り込みに拘束される日本人 日本人の歴史観ー流される過去と積み重なる過去 言語感覚と日本語の乱れー母語をないがしろにする国は滅ぶ 国土学が問う現代日本の危機と再出発への道:1995年というターニングポイント 誤りの財政破綻論ー日本を破壊する財政再建至上主義 日本の再出発ー国土が育んだ日本人本来の姿2021/04/01