文豪たちの美味しいことば

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  • サイズ 46判/ページ数 231p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784759316582
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

目次

第1章 ごはん・麺・肉料理(ツグミの粕漬け×夏目漱石―捕獲禁止により喪われた明治のグルメ;むぎわら鮨×佐藤春夫―今ではめったに食べられないドジョウの鮨 ほか)
第2章 海の幸(アンコウのドブ煮×坂口安吾―深海で得た栄養が凝縮された絶品;鰹×国木田独歩―サナトリウムの病床で食した刺身 ほか)
第3章 一品おかず(梅干し×正岡子規―死と隣り合わせの写実の精神;すむづかり×谷崎潤一郎―漢字で書くと「酢憤」。いったいどんな料理? ほか)
第4章 デザート・おやつ(ざくろ×川端康成―果実の食感を深淵なる文学に昇華;メロン×中谷宇吉郎―西洋の高貴な果物をどう食べる? ほか)

著者等紹介

山口謠司[ヤマグチヨウジ]
1963(昭和38)年、長崎県佐世保市に生まれる。現在、大東文化大学文学部中国文学科教授。中国山東大学客員教授。博士(中国学)。長崎県立佐世保北高等学校、大東文化大学文学部卒業後、同大学院、フランス国立高等研究院人文科学研究所大学院に学ぶ。ケンブリッジ大学東洋学部共同研究員などを経て、現職。中国山東大学国際漢学研究センター「全世界漢籍総合目録プロジェクト」日本代表。専門は、文献学、書誌学、日本語史など。また、イラストレーター、書家としても活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kinkin

102
日本の文豪39名の作品から食べものについて書かれたものかを取り上げて構成されている。嵐山光三郎さんに「文人暴食」や「文人悪食」といった作品がそれらとは少し趣向が違うように感じた。どの食べ物も文人にとっては好物。夏目疎石:今は禁漁のツグミの粕漬けや柳家小さん:かんぴょうの海苔巻き(私も好きだ)国木田独歩:鰹。正岡子規の梅干し、内田百閒、水上勉。檀一雄、永井荷風他。読んでいても食べたくさせるこれは文人こその力だと思った。図書館本2022/02/03

しーふぉ

26
夏目漱石や太宰治、柳家小さんなどなどが食べ物についた一文とそれにまつわる話しを著者が書き足ししています。この山口さんの文章がまた面白い。素朴なんだけど素材の美味しさが伝わる一冊です。2023/02/04

へいぞー

6
食べ物の表現だけでこんなに豊かなんだなと、やはり文才のある人の文章は違いますね。印象に残ったのは、文章ではありませんが、小泉八雲の「この魚泣く」。何て豊かな感性なんでしょうか。2022/07/26

ふみ

4
「おいしい」とか「うまい」という言葉を使わずに、読者においしそうと思わせる表現が素敵だった。作家によって漢字が多めだったりひらがなを使ったりと特徴を比較して読めておもしろかった。2022/02/04

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