出版社内容情報
老年の自由で幸せな生活は、それぞれの意思とちょっと勇気があれば、実現できる。音楽も読書も冒険も未知の驚きの世界に満ちている。◎ 老年を面白くするには中年からが大事である
中年以後は、誰でも不調に悩まされるようになる。病気も治りにくくなり、糖尿、高血圧、神経痛だと、慢性病を抱えることを受け入れなければならない、これも運命である。しかし、ここからである!運命が死に向かっていることを自覚したとき、人は、自分の内面に向かうからである。
◎ 晩年だからできること
ここまで生きられたのは、自分だけの力ではない。家族、友人、社会、国家のおかげである。それならせめて、表向きだけでも感謝して明るく振る舞う義務がある。心の中では、どれほど不満で不平が募っていても。
◎ 冒険を大いにしよう!
冒険は青年や壮年のものではない。いつ死んでもいいのだから、少々危険なところへ行っても、知らないこと、想定外のことも楽しめる余裕を持とう!
◎ 老人の自由な幸せ
老年の自由で幸せな生活は、それぞれの意思とちょっと勇気があれば、実現できる。働くのが楽しい人は働くのが幸せ。自分の小さな分の範囲で暮らす幸せ。それでもこの世は、音楽も読書も冒険も未知の驚きの世界に満ちている。その感動を突き詰めることもできる自由もあるのである。
曽野 綾子[ソノ アヤコ]
著・文・その他
内容説明
老いることは、失うこと、出来なくなることが多くなる。しかし、面白がれること、笑えることが増える。
目次
老年を面白くする知恵
晩年を美しく生きる知恵
愛を育てる知恵
人生をほどほどに成功させる知恵
幸福を味わう知恵
人と出会う知恵
他人の評判に動揺しない知恵
死を受諾できる知恵
失うことを受け入れる知恵
魂を輝かせる知恵
流されないで生きる知恵
びくびくせずに旅行できる知恵
生活から引退しない知恵
お金に惑わされない知恵
心ぜいたくに暮らす知恵
著者等紹介
曽野綾子[ソノアヤコ]
1931年、東京生まれ。54年、聖心女子大学英文科卒業。79年、ローマ教皇庁よりヴァチカン有功十字勲章受章。93年、恩賜賞・日本藝術院賞受賞。97年、海外邦人宣教者活動援助後援会代表として吉川英治文化賞ならびに読売国際協力賞を受賞。98年、財界賞特別賞を受賞。1995年12月から2005年6月まで日本財団会長を務める。1972年より2012年まで海外邦人宣教者活動援助後援会代表。日本藝術院会員、日本文藝家協会理事。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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