感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ルート
20
児童相談所で19年間、児童心理司として働いてきた著者。その過程で家族にとって一番大切なのは、お母さんが幸せであることだと感じた。そのためにエステサロンを開いたとのこと。母親としては「何時に帰ってくるか、家でご飯を食べるか」を教えてほしいと思っても、子どもは連絡してくれない。なぜかと問うと、「お父さんも同じことしてるじゃん」と。子どもは親の言うことは聞かないが、やっていることを見て育つと聞いたことがある。親になったからって、無条件に子どもを愛せるわけではない。思春期を乗り越えるには、夫婦の協力が必要。2021/07/14
a_ma_ri_a_ma_ri
3
思春期という時期を入り口に、子どもの自立、ひいては親の子どもからの自立、将来お互い自立した関係でいられるために、また夫婦が子どもが巣立った後にもいい関係で人生を送れるように、というとても長いスパンで語られた本だった。児童相談所で深刻な事例にたくさん出会ってきた著者だからこその、広い視点からのないように思えた。子どもに伝えなければならないことは淡々と伝えること、そしてコミュニケーション、お互いへの関心、その当たり前のようなことこそ繰り返し大切にすることが信頼関係を築いていく。2023/03/03
ゆうぴょん
2
絶賛反抗期中の中1娘。ともかく口達者なんでお互いに毎日バトルが止まらない~。この本に書かれていることわかってる。でもできない。自分もそうだったはずなのに、子供にされるとめっちゃイラつくのは何故だろう。 大切なのは自立心をもって自律した子供をはぐくむこと。 今日も頑張ろう…。2024/11/26
スフレチーズケーキ
2
子どもの心との向き合い方と同時に、自分が子どもの頃の親に対するモヤモヤした気持ち、そのぶつけ方なんかも色々思い出しました。自分もああだったな、こうだったな、あの時親にどうして欲しかったのか・・・、そんな昔の自分とも向き合う良いきっかけとなりました。2022/05/06
えりんぎしめじ
1
当たり前だけど、子どもにとって反抗期を通じて親離れするのは良いことなんだよね。ちゃんと反抗期が迎えられるように、しっかり愛情を注いで、反抗期がきたら喜べるくらいの器と親個人としての自律を身につけていきたいと思った。また読み返したい。2021/05/17