目次
プロローグ 「断らない救急医療」を掲げて
第1章 聖路加国際病院救命救急センター
第2章 いま、救急医療の現場で
第3章 救命から看取りまで
第4章 よりよい救急医療を目指して
第5章 救急医として歩み続ける
第6章 若き医療者たちへの伝言
第7章 悲劇を繰り返さないために
エピローグ 果てしない道の途中に立って
著者等紹介
石松伸一[イシマツシンイチ]
1959年宮崎県生まれ。川崎医科大学医学部卒業後、川崎医科大学附属病院(岡山県倉敷市)に勤務。93年に聖路加国際病院(東京都中央区)へ。2005年救命救急センター長、13年副院長に就任。副院長、救命救急センター長、相談・支援センター長、集中治療科部長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あお
1
寄り添って進むことはAIにはできない。子どもが早くに身罷ってしまったのは神様が返してほしいとおっしゃったからだと思えれば、その子どもさんの死を何か意味のあるもの理由のあるものとして受け止められる。一年目二年目に分からなかったことを忘れてしまう。たまたま人生の歯車が狂った人たちがたくさんいる。本人の努力によって現在の状況にたどり着いた人たちばかりではない。新人の研修医に「死ぬ覚悟をしておけ」「若いうちは給料の安い病院で働け」叱咤されて落ち込むことで成長する。石松先生、脳梗塞をされていた。すばらしい人徳者。2018/10/04
あお
1
とても良かった。一気に読みました。応召義務、患者さんの求めがあれば、医療者は診療しなくてはならない。病気をしたおかげで健康のありがたみがわかったといわれる医療。傍から見ると不幸な状況にあるようなときでさえ、幸福であることができる。救急医療にはマニュアルや正解はない。妊婦さんが自殺したケース。命は誰のものか。救急は社会の縮図。これからは「手控える医療」何をおいても大切にしなければならないのが命。初出勤の日、なぜ涙が流れるのかわからないまま泣いたこと。専門は広い土台があってこそ。(日野原先生)2018/10/04
わさび
0
中高生~医学生など若い方々への推薦図書に良いと思いました。まだ生死を実感する機会がない中高生が医療現場を知るのに最適です。分かりやすく、そして先生が実際に語っているかのような読みやすい作品でした。2020/09/13
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