内容説明
日本語のホンネ、旅と日本語、メディアと日本語。三代目金田一による日本語にまつわるエッセイ!
目次
第1章 日本語のホンネ(いわくいいがたい働きを「忖度」という表した見事さ;義理が「建前」で人情が「本音」で保たれる社会秩序 ほか)
第2章 「キンダイチ」と日本語(「正しい日本語」はどこにある?;子どもたちの裁定を受けてきた ほか)
第3章 「旅」と日本語(熊本・山鹿の芝居小屋で舞台に座り込んで講演;中津川の芝居小屋で老後の楽しみを考えた ほか)
第4章 「メディア」と日本語(気になる言葉をあげるなら「元少年」か―;LINEの「本音ルール」に潜む危険 ほか)
著者等紹介
金田一秀穂[キンダイチヒデホ]
1953年、東京都生まれ。上智大学文学部心理学科卒業、東京外国語大学大学院博士課程修了。日本語学専攻。中国大連外語学院などで日本語を教え、ハーバード大学客員研究員を経て、杏林大学外国語学部教授を務める。専門は日本語教育、言語行動、意味論。祖父の金田一京助氏は言語学者、父の金田一春彦氏は国語学者と、日本語学一家に育つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんとまん1007
20
常々感じていたことが、書かれていて、同感することが多い。日本語の乱れ・・と、時々、耳にするが、それにも触れられている。言葉は変化していくものであるが、その根底が大切なのだと思う。ITツールを使うにしても、やはり、限界があるし、それを理解した上で使うべき。2017/12/23
あいくん
16
☆☆☆国語教科書に金田一春彦さんの「漢字の性格」という文章が載っていました。金田一京助さんの息子が金田一春彦さんです。金田一春彦さんの息子が金田一秀穂さんです。親子三代の国語学者です。金田一秀穂さんは1953年生まれです。もう68歳です。金田一秀穂さんは父親の春彦さんのことを思い出します。春彦さんは野草が好きだったそうです。語彙が多い方が世界を正確に認識できます。秀穂さんは父親の春彦さんに感謝しています。秀穂さんは大学卒業後にしばらくぶらぶらしていたそうです。時間の自由を満喫しました。 2020/07/01
shiaruvy
7
【2017.09.29 初版】\1,400- インフル熱のお供。おっしゃることは,ごもっともです。としか...。2018/01/05
mametoume
5
ラジオ深夜便で金田一秀穂さんの講演を聞き、御本も読んでみたいと思いました。お話と同じようにわかりやすかったです。特に外国、なかでも台湾中国大連の話が印象的でした。2020/08/08
あお
3
金田一秀穂さんはラジオ深夜便に出演されていた時に、ご自身の病気の体験を話してらっしゃって、印象に残っていて、著作を読みたいと思っていました。日本語に関する短い文章。どれも視点が新鮮で、かつ身近なものばかり。天気予報の全体構造なんて気にしたこともありませんでした。一番印象的だったのはNHK]「ようこそ先輩」に出演し、母校の小学校を訪れた時の話。考えている人は、人の「異見」をきちんと聞く謙虚さを持つ。実際に料理を作るときは、勘とか心と表現される、いうにいえない部分の力が最後に働く。2018/07/03