内容説明
膨張する中国、日米同盟のゆくえ、懸案の北方領土問題…安倍首相は世界とどう渡り合っているのか―安倍外交の真の狙いがいま明らかになる。“喧嘩太郎”が安倍外交の裏側を読み解く。
目次
序章 中国を追い詰める安倍政権の対等外交
第1章 安倍外交の三つの課題
第2章 大逆転の東京オリンピック招致
第3章 東南アジア歴訪で掲げた「法の支配」
第4章 岸信介譲りのインド重視
第5章 新しい日本の自画像、積極的平和主義
第6章 豪州とつくる「安全保障のダイヤモンド」
第7章 日米和解から「希望の同盟」へ
第8章 想定外だった英国のEU離脱
第9章 領土返還はプーチン独裁の今しかない
著者等紹介
屋山太郎[ヤヤマタロウ]
1932年、福岡県生まれ。東北大学文学部仏文科卒業。59年、時事通信社に入社後、政治部記者、ローマ特派員、官邸クラブキャップ、ジュネーブ特派員、編集委員兼解説委員を歴任。81年より第二次臨時行政調査会(土光臨調)に参画し、国鉄の分割・民営化を推進した。現在、政治評論家。「教科書改善の会」(改正教育基本法に基づく教科書改善を進める有識者の会)代表世話人。産経新聞「正論」欄、静岡新聞「論壇」を執筆中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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謙信公
7
安倍内閣発足当初①地に落ちた日本の信用を取り戻す②歴史との戦い③外交空間の拡大という3つの外交課題があった。日本外交の隠れた主役は中国である。中国牽制のために国際ルールや味方、集団を作るのが日本外交だ。安倍氏は首相就任早々にASEAN重視の姿勢を見せ、日米豪印で「クアッド」創設、欧州ではアジア情勢を説明して回った。北方領土交渉では、独裁者だが高い支持率のプーチン氏が決断すれば一気に交渉が進展するかも、と考えていたのか。今、東邦経済フォーラムでのスピーチを読んでいて空しくなる。プーチン、何してくれてんねん。2022/08/23
かわチラ
1
民主党政権下で地に落ちた日本の外交を、安倍さんがいかに立て直しに尽力してきたかが良くわかる。 なぜ日米同盟を中心とする安全保障が大事なのか。国際社会においてなぜ中国が脅威なのか。感情的に日米同盟や安全保障を否定する人は、本書を読んだ方が良い。2016/12/21
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