内容説明
日々の生活に追われる中国人、爆買いを謳歌する中国人、彼らはいったい何が違うのか?中国人が絶対に口にしない本音を暴露します。中国経済に終わりはあるのか!?
目次
時代を超える二つの“爆買い”
第1章 中国人が“爆買い”する「ほんとうの理由」(沈む中国経済と過熱する“爆買い”ツアー;とある中国人の金満エピソード ほか)
第2章 中国庶民の生活実態(中国の人々が苦悩する親子関係;学生と経営者の間にある「埋まらないギャップ」 ほか)
第3章 変転する“勝ち組”(改革開放政策により変化した1980年代;社会主義に風穴を開けた「改革開放政策」 ほか)
第4章 漂い始めている先行き不透明感(社会主義の色を濃くした習近平の政策;中国経済はもう終わりなのか? ほか)
著者等紹介
富坂聰[トミサカサトシ]
1964年愛知県生まれ。北京大学中文系に留学したのち、週刊誌記者などを経てフリージャーナリストに。94年『「龍の伝人」たち』(小学館)で21世紀国際ノンフィクション大賞(現・小学館ノンフィクション大賞)優秀賞を受賞。新聞・雑誌への執筆、テレビコメンテーターとしても活躍。2014年4月より、拓殖大学海外事情研究所教授に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すん
4
2016年発行の本ですが状況は今と大きくは変わっていないと感じました。中国で成功している人達は驚異的な経済成長をする瞬間にたまたま不動産や株や炭鉱業などで1財産上げれて、それを元手にさらにリスクをとって投資して来た人達なのだと感じました。株や不動産に嫌でも興味をもち投資せざるを得ない熱狂があった事が伺えます。逆に日々を生きることに精一杯な人達は政治や社会情勢には興味がなくさらに貧富の差が広がっていく現実も感じました。社会主義なのに実態は資本主義な中国と、資本主義なのに社会主義な日本。とても興味深いです。2019/06/09
BluePlanet
4
★3.2 2016年1月27日発行。最近少し下火になったが爆買いをする中国人。我々はややもすると20年前、30年前の中国のことを考えると貧しい国のイメージしかないが、どうやら90年代後半から2014年頃まで続いた株バブルと不動産バブル、それと賄賂でボロ儲けした一部の金持ちの実態を実例で紹介。桁違いの金持ちとなった一部の成功者がいるかと思えば、都会にはドブネズミ族やらアリ族やら苦悩する職からあぶれた学生たち、成功者を横目に苦労する地方の庶民。この先中国がどこへ進んでいくか日本にとっても目が離せないですね。2016/07/09
nota
2
二〇一六年一月二十七日 第一刷を読む。 ●日本で「爆買い」しているのはどういう人か、その原資は何かなどを、データでなく個々の事例で紹介している。 ●最初に思ったのが貧富格差のこと。中国には子供を高校に進ませるために両親が出稼ぎに出ている離散家庭や、働く戸籍がないために都会に出て、ひどい条件で働いている例もあるが、そういう人は日本にはやってこない。 ●紹介されている中には莫大な資産や不労所得を得ている人がいる。読んで終わりでなく、ネットや新聞など、他のソースと重ねて考察してみるとおもしろい。2025/05/01
おとう
0
さして目新しい内容ではないが、庶民の生活と爆買いの理由がよく分かる本。2017/01/15
ナカ
0
わかりやすく、おもしろかった。体制が根底から変わる大変さ。圧倒される。2016/09/18
-
- 和書
- 肺癌の化学療法