目次
はじめに 母はやっぱり母だった―金婚式
第1章 女は強いのか、弱いのか―ちょんまげ真子ちゃん
第2章 父の怒り、母の涙―二人乗り
第3章 毎日必ず例外なく―論語となわとび
第4章 尊敬できる「厳しい人」―天沼陸橋の恐怖
第5章 来るなら来い、俺は日本人だ!―エディンバラへ
第6章 特別な一年の輝いていた日々―エディンバラにて
第7章 本はどこまで増え続けるのか!―わが家の「本」権
第8章 WAKAMONOをドイツ語読みにすると―明日に道を聞かば
第9章 そろそろ仕事にかかってよいでしょうか?―過剰の原点
おわりに 中庸は徳の至れるもの?―父のひと言
著者等紹介
渡部玄一[ワタナベゲンイチ]
チェリスト。東京芸術大学附属高校を経て、桐朋学園大学卒業。同校研究科卒。93年米国ニューヨークのジュリアード音楽院卒。ニューヨーク在住中には国連総本部やリンカーン・センターなどで数度に渡りリサイタルを開催、好評を博す。インディアナ大学(米国)でさらに研さんを積んだ後、95年帰国。以来、NHK‐BS、NHK‐FM出演をはじめ、ソリストとして、また室内楽、オーケストラ奏者として幅広く活躍している。03年より文化庁海外派遣員として1年間ドイツのミュンヘンにて研修。現在、読売日本交響楽団団員、及びフェリス女学院講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kei
11
斉藤茂吉一家や池部良一家を思い起こさせます。人が成長していく中での、大事なことを、一つ一つ身に沁み渡らせ、本人に自覚させること。そこさえ押さえれば、あとは自由でいいんだよ、の可笑しさ。論語と縄跳びを毎日必ず例外なく。尊敬できる厳しい人の存在。欧州で知る差別と誇り。中庸は徳の至れるものなり。など。 ユーモアにあふれた家族のお話です!2015/01/20
naniwoyomu
4
おすすめ。 #家族 #読みやすい #おもしろい
とらじゃ
4
尊敬する渡部昇一先生のご長男による回想録。かなり変わった家庭ではあるけど、子育ての基本はまっとうだ。「毎日必ず例外なく」何かを続ける事は、なかなか大変だが、子供にそれを続けさせる親も大変だ。ちょっと過剰だからこそ出来るのかもしれない。見習うべき生き方がたくさんある家族だと思う。2013/05/24
びあだる
1
渡部昇一氏の長男でチェリストの玄一氏によって綴られた家族の歴史。母と長女はピアニスト。次男はバイオリニストと音楽家として活躍している三姉弟。やんちゃな少年だった玄一氏の目を通して、かなりぶっとんだ、それでも愛に満ちた家族の様子が、ユーモアに富んだ絶妙な筆致で綴られています。 読後ほのぼのとした気持ちになりました。2013/02/14