内容説明
あの感動をふたたび。内科病棟で、生と死の現場に立ちあいながら、患者とともに生き、ともに励まし、ともに泣いた一看護婦の鮮烈なるドキュメント。
目次
神は残された、不思議なわざの記念を
死に方を自分で決められますか
積極的治療を望まなくとも、治療の可能性はほしい
他人を励ます人は、死後も人を励まし続ける
病いは人間の弱さ、愚かさを露呈するけれど
本人にとっての告知、妻にとっての告知
死は日常の中に潜んでいる
大事なことは人にやさしくあろうと努力すること
看護婦に患者の心が癒せるだろうか
告知は受ける権利だけではなく知る義務もある〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヘミングウェイ・ペーパー
1
前著『看護婦が見つめた人間が死ぬということ』の2年後に刊行された続編。今回もいろいろな患者の看取りについて綴られていた。特に、第18章に出てきた家族の印象が強烈だった。父親が脳出血で今にも亡くなりそうな場面で、「部活があるから」「塾があるから」と、家に帰ってしまう子供たち。「会わせたい人がいたらすぐ呼んで会わせて下さい」と言う主治医に対して、「どうせ本人は、わからないんでしょう? 会わせて、どうなるんですか?」と問いかける妻。当事者たちからそれでよいと言われたらそれまでだが、後味の悪さを感じた。2020/11/01
コッツ
0
続編も一気読み。やはり、もっと死を身近に感じる教育なり何なりをする必要があると感じた。2014/10/14