内容説明
本書では、精神障害者に対する差別の実態を明らかにしながら、人権を守るためにはどうしたらよいのか、この差別をなくするためには何が大切なのか、などの疑問に簡潔に答える。
目次
こころの病気が増えているといわれますが、本当でしょうか?
精神病にかかると何をするかわからないと聞きますが、本当でしょうか?
精神病といわれる病気の原因は何ですか?また、精神病は遺伝するのでしょうか?
精神病の治療はどのようになされているのですか?精神病院に入院しないと治せないのでしょうか?
薬は一生のみ続けなければならないのですか?
精神科では電気けいれん療法が行われると聞きますが、本当ですか?
精神病院は、実際はどんなところですか?
精神障害者を強制的に入院させることは許されるのですか?
精神障害者は、日本において、これまでどのような扱いを受けてきたのですか?
精神保健福祉法とはどのような法律ですか?〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Book Lover Mr.Garakuta
7
精神障碍者も人であると言いたい。偏見を持たれ過ぎかも!2019/03/19
Koji Takahashi
4
2005年の本なので、かなり変わっている事があるだろうという前提で、精神障害者がどの様に扱われているかを知ろうと読んだ。 身体障害者、知的障害者よりも酷い扱いを受けていたこと。 犯罪の割合が健常者に比べて多いわけでも無いにもかかわらず、犯罪を犯す者としての偏見があったこと。 人はそれぞれの人であり、「括る」ことで個人を見ようとしないことはしたくない。 病気ではなく「人を観よう」2017/11/17
みーあ
1
★4 小学生のころ、近所の公園で遊んでいると、公園の隣の精神病院の鉄格子の窓から、大人の男の人が大声を出して鉄格子を揺すっていて、奇異な印象を抱いたことが記憶に残っている。で、その日の夜ごはんの時に、なんとなく親に言わなかったことも。口にしてはいけないこと、そういう雰囲気だったのかなと、今は思う。最近、知人が、精神病院に緊急保護入院した。今後、会うのが怖い。無用な接触は避けたい。地域で生活を、と言われても、地域は受け入れがたいというのも体感として分かる。答えがわからないというのが正直な気持ち。2024/10/03