復興?絆?―福島の今

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復興?絆?―福島の今

  • 大沼 淳一/吉原 直樹【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 解放出版社(2018/03発売)
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  • サイズ A5判/ページ数 91p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784759267846
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0036

出版社内容情報

誰のための復興?絆とは福島県民を縛るくびき?本来、主体は個人にあるべき。測定の専門家と老練な社会学者が福島の今を問う書。福島県双葉、大熊町には事故を起こした原発があり、高濃度に汚染されています。東電職員の真新しい宿舎や食堂が建設され、町役場が新築されようとしています。復興とは?絆とは?汚染の現実と住民の思いから考えてみませんか?

はじめに

―福島から私たちを考える―



第一部

―住めない大地があるという事実― 大沼淳一



 人が住むべきでない放射能汚染地域

 この国には故郷を棄てさせられた人々の刻んだ歴史がある

 正確な土壌汚染を測ろうとしない政府

 数字で分断される住民

 被曝限度・年間20mSvをめぐって

 ICRPのLNT(しきい値なしの直線)仮説

 因果律(原因と結果を結ぶ糸)が見えない

 個体差は3ケタ以上と考えるべき

 忘れられた予防原則

 100mSv 以下のエビデンス(証拠となる事実)

 国際原子力ロビーの陰謀

 国連人権委員会の報告を無視する日本政府

 無視された子ども被災者支援法

 チェルノブイリ法による汚染区分と天地の差がある日本の区分

 市民放射能測定所による17都県土壌放射能汚染調査

 住民の多くは戻らない

 では、どうすればよいのか

 引用文献



―大熊町民の声を集めるという営み― 吉原直樹



 研究者ではなく一人の生活者として、聞き取りを

 大熊町民と向き合ってきました

 権力との「対話」と「対峙」の中で

 「放射能まみれの町に帰れ」と言う政府と町

 上からの帰還政策を問う

 まず東電存続ありき

 避難者を貶めるわたしたちの社会

 復興のお金を得るために自治体を残す

 廃炉? 無理だという声が聞こえてくる

 コミュニティはあったのか

 絆で見えなくなる現実

 これまでの自治会 そしてサロンというあり方

 孤立化する被災者

 多様な絆づくりが大切





第二部

【対談】福島原発被爆地の現状と未来 大沼淳一×吉原直樹



―放射性物質は集中管理が原則―



 放射能汚染したあらゆるものが燃やされている

 8000Bq超は申請したら指定廃棄物

 自治体を残すことが大前提

 このごみをどうするか

 聞く耳を持たない政府

 自治体を残すもう一つの選択肢

 すでに6年、戻るしかないのか

 石棺しかない

 無能な政治の責任

 被災地はビジネスの対象?

 大熊町民にとって3・11とは何だったのか

 原発労働者を作り出す構造

 まだみんなで新しい町を作れるはず

 現状をどうとらえるか、どう明日を語るのか



―福島県民と向き合い続ける―それが脱原発への道―



 女性が声を挙げ始めた

 被災者が胸を張れる社会を

 原発という受益構造に組み込まれた福島

 自治体とは住民が主人公のはず

 共同体意識の再考を

 わたしたちが福島県民を追い込んでいないか

 原発が今の福島を作った

 大沼さんから見て帰っちゃいけない地域は双葉、大熊、浪江など……



おわりに

 科学技術は人のため― 大沼淳一

 「大文字の復興」から「小文字の復興」へ― 吉原直樹

大沼 淳一[オオヌマ ジュンイチ]
著・文・その他

吉原 直樹[ヨシハラ ナオキ]
著・文・その他

目次

第1部(住めない大地があるという事実;大熊町民の声を集めるという営み)
第2部 “対談”福島原発被曝地の現状と未来(大沼淳一×吉原直樹)(放射性物質は集中管理が原則;福島県民と向き合い続ける―それが脱原発への道)

著者等紹介

大沼淳一[オオヌマジュンイチ]
1944年、福島県郡山市生まれ。すぐ宮城県へ。仙台市の高校卒業後、東北大学理学部入学。生物化学を専攻。大学院は名古屋大学で分子生物学専攻。大学闘争に参加。1970年の公害国会を受けて、愛知県にも環境研究所が設立され、その研究職として採用。以後、さまざまな住民運動に参加。東日本大震災後、名古屋で市民放射能測定センター(略称:Cラボ)の立ち上げに参加。その後、全34カ所の市民放射能測定室を横に繋いだ「みんなのデータサイト(略称:MDS)」の結成を呼び掛け、食品や土壌の放射能含有量を一カ所のウェブサイトで誰でも見ることができるシステムが動いている。高木仁三郎市民科学基金では助成金選考委員として6年間働く。原子力市民委員会委員

吉原直樹[ヨシハラナオキ]
1948年、徳島県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。その後、同大学大学院社会学研究科に進学(社会学専攻)。社会学博士。大学院修了後、立命館大学、神奈川大学を経て、東北大学で20年間教鞭を取る。2011年3月退職。その後、大妻女子大学に勤務。2017年4月より、横浜国立大学大学院教授。大学院進学以降、追求してきたテーマは、都市社会学の理論的革新であるが、20年近くはヨーロッパで現れた空間論的転回(spatial turn)に即してテーマを深め、そうした研究の一環として、コミュニティの社会設計に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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