目次
今福島でどんなことが起こっているか―「あれから2年」責任を問うことで一歩を踏み出したいのです
一人ひとりを分け隔てる放射能汚染―「あれから2年」県内自主避難者の苦悩
地震そして原発事故に遭遇しました―「あれから2年」私のふるさと
希望へむかって―3.11前/3.11後の私の歩み
普通を取り戻すために大熊町民は日々を暮らしています
家族みんなで避難ができました―福島市から京都へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
寛生
57
【図書館】《日常性》を取り戻したい思いにかられ、時に人間は真実にも目をつぶりたくなるのだろう。放射線の数値が高い現実をも知りたくないし認めたくもない空気の中、絶望を目の当たりにする境界線上で、生き抜く事を決意するこえをアーカイブにした女性達の手記。地域の信頼と絆は途切れ、終りのない怒り、悲しみ、疲労と諦めの中で、自らの生命の尊さに、残った力を振り絞って耳を澄ましたこえの数々。上からの声ではなく、下からの声。ふるさとの大地、水がもうあの頃には戻らない。住めない土地、飲めない水。そこから民主主義を希求する声。2015/02/03
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