目次
世界を移動する人びと
日本の難民不認定制度
非人間的な収容と強制送還
日本での暮らし
母親のねがい
次世代の声
排除の論理、そのゆくえ
あらたな動き
安定と調和の社会
著者等紹介
山村淳平[ヤマムラジュンペイ]
1955年生まれ。内科医(横浜の診療所勤務)。1990年代にアジアやアフリカで被災民および難民への医療支援をおこなった。2000年から日本の移民・難民の医療にたずさわっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
37
難民は生活意欲にたくましく、経験、知識をそなえ、十分にたのしい人たち。哀れで悲しみに満ちた人では、けっしてない(77頁)。逆にメディアからの映像がステレオタイプ、先入観を植え付けている気がしてならない。難民である前に、身近に暮らすひとりの人間としてみている(91頁)。共同体を再生していくなかで、国家や民族の壁をのりこえる意識は、ますます重要。社会を分断させぬため(92頁)。2016/06/04
ののまる
11
今日の新聞に不法滞在者が過去最高の人数になったとあったけど、ここにある入管の事例とどう関係するんだろう。難民問題はクルド人や、シリア難民のヨーロッパへの衝撃が連日報道されるようになったいまが、周知のチャンスだと支援団体も言っていたが、日本社会の圧倒的多数の無関心層がこれからどう動くか。2016/06/30