目次
身分制成立史の比較研究―日本の賤民差別とアジアの身分制
第１部 中国・朝鮮の賤民制（中国の被差別民―山西楽戸をめぐって；近世朝鮮の「白丁」と「奴婢」―『経国大典』を基に）
第２部 インド・ネパールのカースト制差別（インドのカースト制度と不可触民差別；ガンディーと被差別カーストの解放 ほか）
第３部 日本の部落差別（インドの「不可触民」差別と日本の部落差別―その比較史的考察のための試論；キリシタン弾圧と部落差別 ほか）
第４部 現代と「身分」差別（部落差別における人種主義―「人種」から「民族」へ；国連と「身分差別」問題をめぐる動向）
著者等紹介
沖浦和光［オキウラカズテル］
１９２７年生まれ。桃山学院大学名誉教授。専攻は比較文化論、社会思想史
寺木伸明［テラキノブアキ］
１９４４年生まれ。桃山学院大学教授。部落解放・人権研究所理事
友永健三［トモナガケンゾウ］
１９４４年生まれ。部落解放・人権研究所所長。反差別国際運動事務局次長。大阪市立大学非常勤講師
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感想・レビュー
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inuki54
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韓国や中国の時代もののドラマにはしばしば奴婢階級だったり被差別民と思しき人物が登場する。日本における身分制・差別との共通点または相違点が知りたくて図書館のレファレンスサービスを利用したところお勧めされた中の一冊。日中韓だけでなくインドやネパールの差別についても触れられている。各地域を比較している本が読みたかったのでちょうどよかった。扱われている地域や時代が多岐にわたるためあることを深く調べるには向いていないかもしれない。が、それゆえに逆に知識の浅い人間でも何とか読み切ることができる本でもあると感じた。2022/12/01
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