目次
第1章 病む人の苦しみ
第2章 精神病者であることのつらさ
第3章 こころ病む人を支えるコツ
第4章 病者とつきあうコツ
第5章 日本の精神医療の歴史と現状
第6章 精神障害者排除の構造
第7章 おわりに
著者等紹介
田原明夫[タハラアキオ]
1967年、京都大学医学部卒業。1969年から10年間、大阪府高槻市の光愛病院に勤務。大阪市内に家族会などが設立した夜間診療所所長や大阪精神病差別と闘う共闘会議議長などを兼務。京大医学部精神科、京大病院デイケア診療部に勤務しながら、京大医療技術短期大学看護学科の非常勤講師。この間に数カ所の保健所で精神保健嘱託医を兼務。1992年より新設された京都市立病院精神神経科部長。1995年から京都市立看護短期大学教授を兼務。2000年より定年退職まで、京都大学医療技術短期大学作業療法学科教授。また、15年間京都府精神保健審査会委員を兼務。あらゆる職種や家族・当事者にも開かれた学会である日本病院・地域精神医学会の理事を1972年より、副理事長を1998年より、2001年より監事を務める。2005年より日本集団精神療法学会理事長。2004年より田原メンタルクリニック院長、京都市メンタルヘルス担当嘱託医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kamakama
1
ノウハウ本のようなタイトルだが、中味はとても重厚で、この問題に賭ける著者の情熱が文章から伝わってくる。特に第五章から七章にかけては、日本の精神医療の歴史について語り、その不備と無策を糾弾する文章からはなんとかしなければいけないという使命感と怒りがそこここから立ちのぼってくるのを感じながらの読書となった。2012/03/18
あめぴー
0
今は支えていなくてもこのストレス世界に生きる自分自身のためになる、と思い、読んでみた。私自身が持っている様々な思い込みや誤った気遣い方などを教えてもらえた。ちょっと心がキツキツになる時など、誰しもあること。まずゆとりを大切に。というメッセージが心に残る。2012/05/10