内容説明
本書は、金香百合さんの「自尊感情栄養理論」「暴力理論」「経済至上主義複合汚染理論」について詳しく学びたい方、ファシリテーターとして参加者の力を引き出す学びの場をどう組み立てるかについて考えている方、社会教育施設や女性センター、職場や地域の研修などで日夜、ジェンダーについての学びの方法、学びの場の作り方、学びを活性化させる手法を試行錯誤されている方がたに手にとっていただければ、と考えている。
目次
第１部 コミュニケーション・パワー・アップ編―自分に出会う・人に出会う・社会に出会う（対話の扉を開く；自尊感情とジェンダー；感情と楽しくつきあう ほか）
第２部 コミュニティ・アクション編―自分に関わる・人に関わる・社会に関わる（社会にアプローチ；「早く」「たくさん」「効率よく」が奪ったもの；スロー＆シンプルに生きる ほか）
第３部 学びの場をどうつくるか（対談・講座を終えて―金香百合・浮穴正博・田中薫・西村寿子；ファシリテーター論―実践と哲学から生まれた「人間形成相互作用らせん理論」）
著者等紹介
金香百合［キムカユリ］
在日韓国朝鮮人三世として大阪に生まれ育つ。大学卒業後に財団法人大阪ＹＷＣＡに就職。そこでの働きをとおして、平和教育、人権教育、子ども、女性、障がい者、高齢者、外国人、国際協力、異文化理解、ボランティア、企画力、ジェンダー、心のケア、生と死などの多様な問題に出会い、取り組んできた。１９９６年大阪ＹＷＣＡ教育総合研究所を設立し、参加体験型学習による学びのファシリテーターとして全国各地で活躍。２００２年大阪ＹＷＣＡ教育総合研究所所長を辞任し、顧問になる。２００２年ＨＥＡＬホリスティック教育実践研究所を立ち上げ、所長に就任。ＨＥＡＬホリスティック教育実践研究所所長、日本ホリスティック教育協会副代表、鳥取県人権文化センター客員研究員、大阪府人権教育推進懇話会委員、大阪府在日外国人問題有識者会議委員、大阪市男女共同参画審議会委員、大阪女子大学非常勤講師などを歴任
浮穴正博［ウキアナマサヒロ］
富田林市立中央公民館にて１９９５年からほぼ毎年、１０回連続の女性学講座企画・運営に取り組む。２００１年度に文部科学省「まちづくり支援事業」を受託し、「ジェンダーの視点から見たまちづくり実行委員会」の事務局として富田林発ジェンダーエッセイ集『めざめる女つぶやく男』の刊行に取り組む。その後、ジェンダー・学び・プロジェクトの立ち上げにも加わり、第２次ジェンダーエッセイ集の刊行に取り組む（第２次ジェンダーエッセイ集は、月刊『ヒューマンライツ』２００４年９月号、Ｎｏ．１９８として刊行）。１９７２年４月富田林市立公民館勤務。１９７５年１２月富田林市立解放会館勤務。１９９１年４月富田林市立中央公民館に転勤。２００２年６月同館館長に就任
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