著者等紹介
中尾健次[ナカオケンジ]
1950年大阪生まれ。大阪教育大学教授
西村繁男[ニシムラシゲオ]
1947年高知生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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しぃ
15
何の予備知識もなく読んだら、最後の解説までちょっとよく分からなかった。被差別部落の歴史だった。前半の差別されてきた歴史がかなり子ども向けに和らげたせいか、分かりにくい。2023/10/11
ねこっく
9
とても興味深い視点で描いた一冊。このような名著があるからこそ、絵本を読むのは大人になってからもやめられない。まだ狩猟を中心とし、シャーマンなどが権威を持っていた古代日本から、変遷を経ていかにして貧富の格差、身分性が現れ始め、部落へと繋がったのかが、後ろ部分の解説も織り交ぜながら、子どもにもわかりやすいタッチのイラストで俯瞰できる。非常に中立な視点で描かれているのもポイントが高い。部落問題は現代に至るまで、インターネット上の爆サイなどのサイトで根強く書き込まれ、差別は続いている。長期的に取材したいテーマだ。2023/04/11
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
8
歴史を(学校で)学ぶのが表舞台だとすると、裏方で生きていた多くの人々はどうなっているのだろう?という疑問が少し解消された気がします。そこには差別・偏見そして解放があります。人間はみな平等であるという意識は誰にでもありますが、果たして令和の時代になって無くなっているのでしょうか?益々社会的差別は深くなっていると考えます。2024/03/02
にたいも
8
小6の時、歴史の授業で江戸時代の身分制度にも入れてもらえない差別を受けた人達がいたと習って、どうしてその人たちが差別を受けなくてはいけなかったのかが分からなかった。この本を読むと、古い村の人が「新しい村だから」、鉄を溶かす技術を理解できない人々が”穢れ”に触れるから、などと意味のない理由で差別をつくり出していったことが浮き彫りになる。差別は、富を独占したい人が作り出すものなのかもしれない。日本の歴史を裏方として支えた人々の記録の絵本。福音館書店『絵で見る日本の歴史』の隣に。11歳くらいから大人まで2023/12/28
ヒラP@ehon.gohon
7
【再読】大人のための絵本2025/01/07
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