内容説明
本書は、近代社会における部落問題の実態を明らかにしようとするものである。被差別部落の実態をふまえながら、運動や政策がせめぎ合う場としての地域を設定して、その地点から近代社会をとらえ返す。
目次
第1章 「解放令」と「旧習」の温存
第2章 「特殊化」の標識の成立と「国民」化への努力
第3章 部落改善政策の展開と人種主義の定着
第4章 自力解放の模索
第5章 “国民”と“無産階級”への一体化を求めて
第6章 「国民一体」の創出とその矛盾
著者等紹介
黒川みどり[クロカワミドリ]
静岡大学教育学部教授。早稲田大学第一文学部日本史学専攻卒業。博士(文学)。静岡大学助教授を経て2001年より現職。2000~2001年ミネソタ大学歴史学科客員研究員
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