内容説明
本書は、歴史学の立場から近代日本の都市下層社会と部落問題について考察する。
目次
第1部 近世との連続・断絶(「都市下層社会」の成立―東京;都市の近世と近代―京都;部落差別発生の現場―福岡・明治初年の日記を手がかりに)
第2部 近代化と「部落問題」の形成(都市における部落問題の形成について―東京・荒川区(三河島)の皮革産業の場合
“都市部落”への視線―三重県飯南郡鈴止村の場合
都市部落における大阪市編入期の諸問題―南区西浜町をめぐる資力と社会認識 ほか)
第3部 都市スラム分析の視角から(都市の緑へ―二〇世紀初頭の横浜というフィールド;都市衛生システムの構築と社会的差別の形成―神戸;都市下層の「社会的結合関係」と米騒動―和歌山)
著者等紹介
小林丈広[コバヤシタケヒロ]
1961年生まれ。京都市歴史資料館館員
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