内容説明
水平社運動の中心的活動家でありながら、これまで描かれることの少なかった17人の人物に焦点を当て、情熱と苦悩を抱えながら「よき日」のために捧げたその人生と人物像に迫る。
目次
平野小剣―民族と階級の対立
近藤光―コミンテルンの使者
深川武―水平社の旗を守り続けて
朝倉重吉―自らは求めることなく
高橋くら子―光芒を放つ絶対平等の思想
小山紋太郎―水平の鐘の音とともに
谷口秀太郎―伊賀少年水平社の草創
南梅吉―信念の運動家
桜田規矩三―イデオロギー対立に翻弄された全水創立メンバー
増田久江―差別撤廃を訴えるお下げ髪の名弁士
糸若柳子―歴史の一瞬を駆け抜ける
岸田岡太郎―初めて部落を名乗った弁護士
泉野利喜蔵―思い出された活動家
阪本数枝―『日記』のなかの「自立」
駒井喜作―初期水平社運動の先鋒者
徳永参二―四国の水平運動をリード
西田ハル―風を切って進む「九州のローザ」