出版社内容情報
部落史研究の現水準をふまえ、前近代(寺木)、近現代(黒川)を専門研究者が分担執筆、わかりやすく信頼できる部落の歴史の入門書。被差別部落史研究の現水準をふまえた入門的な通史。
前近代(寺木)、近現代(黒川)を専門研究者が分担執筆し、
図版・写真を多用した、わかりやすく信頼できる部落の歴史。
前近代編 寺木伸明
第1章 国家の成立と身分差別の発生・変遷
第2章 古代律令国家体制の成立と身分制度
第3章 中世社会の成立・展開と被差別民の生活・文化
第4章 近世社会と皮多/長吏身分(近世部落)の成立
第5章 近世の多様な被差別民衆
第6章 近世社会の展開と被差別民衆
第7章 近世社会の動揺・崩壊と被差別民衆
近現代編 黒川みどり
第8章 近代における部落問題とは何か
第9章 つくり出される差別の徴表
第10章 ?発見?される被差別部落
第11章 帝国の一体化を求めて
第12章 米騒動/人種平等
第13章 自らの力で解放を
第14章 解放か融和か
第15章 「国民一体」とその矛盾
第16章 戦後改革と部落解放運動の再出発
第17章 「市民」をつくる/「市民」になる
第18章 「市民社会」への包摂と排除
第19章 部落問題の〈いま〉を見つめて
寺木 伸明[テラキ ノブアキ]
1944年、滋賀県に生まれる。
1972年、大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得、満期退学 博士(文学)
現在 桃山学院大学名誉教授
[主要著書]
『近世部落の成立と展開』解放出版社、1986年
『部落史の見方考え方』解放出版社、1989年
『被差別部落の起源とは何か』明石書店、1992年
『部落史をどう教えるか』(稲垣有一・中尾健次と共編著)解放出版社、1993年
『被差別部落の起源―近世政治起源説の再生』明石書店、1996年
『近世身分と被差別民の諸相―〈部落史の見直し〉の途上から』解放出版社、2000年
『部落の歴史 前近代』部落解放・人権研究所、2002年
『近世被差別民史の研究』阿吽社、2014年
『近世大坂と被差別民社会』(薮田貫と共編著)清文堂、2015年
黒川 みどり[クロカワ ミドリ]
早稲田大学第一文学部日本史学専攻卒業 博士(文学)
現在 静岡大学教授
[主要著書]
『異化と同化の間―被差別部落認識の軌跡』青木書店、1999年
『共同性の復権―大山郁夫研究』信山社、2000年
『地域史のなかの部落問題―近代三重の場合』部落解放・人権研究所、2003年
『つくりかえられる徴(しるし)―日本近代・被差別部落・マイノリティ』部落解放・人権研究所、2004年
『近現代部落史―再編される差別の構造』(藤野豊と共編著)有志舎、2009年
『近代部落史―明治から現代まで』平凡社新書、2011年
『描かれた被差別部落―映画の中の自画像と他者像』岩波書店、2011年
『内藤湖南とアジア認識―日本近代思想史からみる』(山田智と共編著)勉誠出版、2013年
『戦後知識人と民衆観』(赤澤史朗・北河賢三と共編著)影書房、2014年
『差別の日本近現代史―包摂と排除のはざまで』(藤野豊と共著)岩波現代全書、2015年
『創られた「人種」―部落差別と人種主義(レイシズム)』有志舎、2016年
目次
前近代編(国家の成立と身分差別の発生・変遷;古代律令国家体制の成立と身分制度;中世社会の成立・展開と被差別民の生活・文化;近世社会と皮多/長吏身分(近世部落)の成立
近世の多様な被差別民衆
近世社会の展開と被差別民衆
近世社会の動揺・崩壊と被差別民衆)
近現代編(近代における部落問題とは何か;つくりだされる差別の徴表;“発見”される被差別部落;帝国の一体化を求めて;米騒動/人種平等;自らの力で解放を;解放から融和か;「国民一体」とその矛盾;戦後改革と部落解放運動の再出発;「市民」をつくる/「市民」になる;「市民社会」への包摂と排除;部落問題の“いま”を見つめて)
著者等紹介
寺木伸明[テラキノブアキ]
1944年、滋賀県に生まれる。1972年、大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得、満期退学、博士(文学)。現在、桃山学院大学名誉教授
黒川みどり[クロカワミドリ]
早稲田大学第一文学部日本史学専攻卒業、博士(文学)。現在、静岡大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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