出版社内容情報
全国50カ所を取り上げ、部落史に関わる事件・出来事が起こった場所や人物の足跡を訪ねる。かつて部落史の舞台となった場所や、活躍した人物に思いを馳せ、歴史をより身近に感じてもらう。フィールド・ワークにも活用できる。
阿武隈川河畔〈平野小剣の足跡〉、巌殿山正法寺〈武州鼻緒騒動〉、名古屋練兵場跡〈北原泰作直訴事件〉、明光寺〈大和同志会〉、銀閣寺〈山水河原者と庭造りの技術〉、解放運動無名戦士の碑〈前田三遊の足跡と広島県水平社〉、松源寺〈九州の水平運動の中心地〉など。地図付き・水平のふるさと〈奈良・柏原〉、太鼓と皮革のまち〈大阪・浪速〉
気軽に部落史を学べる。部落史の入門書やガイドブックとししても最適。
目次
阿武隈川河畔(福島県)平野小剣の足跡―労働運動から水平運動へ
巌殿山正法寺(埼玉県)武州鼻緒騒動―「蟻の思いも天に昇る」
普門寺(群馬県)世良田村事件―襲撃された部落
福田村事件追悼慰霊碑(千葉県)関東大震災と行商人虐殺事件
弾左衛門囲内跡(東京都)弾左衛門と江戸の被差別民
千住・回向院(東京都)近代医学の誕生と「腑分け」の技術
徳川家達邸跡(東京都)徳川暗殺未遂事件と松本源太郎の獄死
協調会館跡(東京都)水平社の方針転換―全水第14回大会と第16回大会
大江磯吉生誕地(長野県)「破戒」のモデル・大江磯吉の足跡
真宗寺(長野県)島崎藤村の「破戒」とその舞台〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メイロング
2
歴史の史料集みたい。これも日本史で、ともすれば全く触れないで生涯を終えることもできてしまう。でもどこかで、教科書が勝者の歴史であり、抑圧されてきた人々がいたことに気付いたとき、歴史は厚さを増す。部落の通史より、「ここにこんな人がいた」と強く感じることができる。書かれてるエピソードの半分は、ここ100年間のことってすごくない?2022/08/23
てまり
1
見開き2ページのコラム集といったていでするする読める。内容は気楽ではないが。土地がテーマということで、部落差別が住人に故意に断絶をもたらすために行われたことが分かりやすい。2023/05/25
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- 和書
- エルフの渡辺 電撃文庫
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- 和書
- 肝っ玉かあさん 文春文庫