内容説明
新しい事実の発見、歴史の見方の変化、部落解放運動から提起される新しい問題意識によって、部落史は大きく書き換えられようとしている。本書は、従来の通説がなぜ、どのように見直されようとしているのかを、時代を追って解きほぐす。啓発や教育の第一線にたつ人びとにとって必読の書である。
目次
いま、部落史が見直されるわけ
部落史における中世
近世「かわた」身分の成立
「かわた」身分の姿
近代という差別社会
水平運動史の見直し
意識されはじめた「侵略」
戦後社会をどう見るか
補論 部落史を見直す意味