内容説明
著者は1990年から97年までの7年間、カリフォルニア大学のアファーマティブ・アクション主任アナリストという仕事をしていました。その仕事の主な内容は、大学の教職員に差別と偏見、人権問題、多様性・多文化共生社会の研修指導をすることでした。そのために、研修のカリキュラムやビデオ教材を開発し、執筆・製作するのも著者の仕事でした。本書は、その仕事を1冊のテキストにまとめて英文で出版した本、“Diversity Awareness Training Guide”(カリフォルニア大学、1994年)を著者自身が翻訳し、さらに日本の読者向けに大幅に加筆したものです。
目次
理論編(多様性の理論;参加型体験学習の理論と方法)
実践編(アイス・ブレーカー;気づきのトレーニング;知識のトレーニング;スキル・トレーニング;その他の多様性・人権研修モデル)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
13
多様性トレーニング・ガイド―人権啓発参加型学習の理論と実践。森田ゆり先生の著書。島国根性が抜けきらない日本社会は多様性のない閉鎖社会。多様性を受け入れ、多様性を活用していかないと、これからの国際社会では相手にされないし、孤立してしまうのは必然。子供も大人も多様性の大切さをもっと理解する必要がありそう。2018/07/19
tu-ta
2
2000年に発行された本。20年近く前にこんな本があったのだという感慨。障害者問題についてだけは少し古い感じもあるが、それ以外はいまでも十分新鮮で、残念なことにいまだに日本ではほとんど一般化してないのではないかと思った。 多文化教育の場面でも、障害者支援の場面でも、社会運動の場面でもいろいろ使えそう。 2019/03/02




