内容説明
子どもの学力をめぐる論争バトル。問題は「低下したか、否か」ではない。核心は「誰の学力が低下したのか」。そして「学力格差の拡大」なのだ。
目次
第1章 ポスト「同和対策」の学力問題
第2章 いまなぜ学力調査なのか
第3章 学歴世襲化装置としての学校
第4章 消費する者は救われない―消費生活による階層的不平等の再生産
第5章 隠されたカースト
第6章 部落生徒の進路に立ちはだかるもの
第7章 寝た子は育つか
第8章 ポスト「対策」の学力保障に向けて
著者等紹介
鍋島祥郎[ナベシマヨシロウ]
1963年生まれ。大阪大学文学部(美学科)卒業。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程中退(社会教育論)。18歳から関わった被差別部落の子ども会活動において、学力問題に目覚める。以後、社会の多様性と能力格差についての研究を志し、家庭、地域、学校現場と協働して研究をすすめている。現在、大阪市立大学大学院創造都市研究科助教授(都市共生社会研究分野)、兼、大阪市立大学人権問題研究センター専任研究員(部落問題論、人権教育論)
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